3日目、前日首位のパッドンがリタイア!タナクが首位浮上!!

競技3日目は、SS10~15の6ステージ。イベント最長距離となるので、ラリー・イタリアの山場となりますが、さっそく順位に大きな変動!前日首位で走り切ったヒュンダイのヘイデン・パッドンがまさかのリタイアとなりました。パッドンは午前中こそ首位を快走したものの、午後の最初のステージで右リア部分をバンクに引っ掛けて破損。このステージをなんとか走り切ったものの、ここで無念のリタイアとなりました。

代わって、首位に浮上したのはMスポーツのオット・タナク!この日、二つのステージでベストタイムを叩き出すなど、2位以降に24秒差をつけました。

2位には前日4位から順位を上げたトヨタのヤリ-マティ・ラトバラ!そしてラトバラだけでなく、トヨタ勢がこの日、素晴らしい走りを見せ、エサペッカ・ラッピが4位、ユホ・ハンニネンが5位につけるなど、3台のヤリスWRCすべてがトップ5に入りました!最後まで何が起こるかわからないだけに、第2戦のスウェーデン以来の優勝かと期待しちゃいましたね!

そして3位には昨シーズンのイタリアで優勝したヒュンダイのティエリー・ヌービル!ここ最近、安定した走りで結果を出していますが、首位との差は1分、、、最終日の走りも注目ですね。その他ではMスポーツのセバスチャン・オジエが首位と3分半近い差で6位。シトロエンのアンドレアス・ミケルセンは約8分差で8位につけています。

最終日、タナクは首位を守り切れるのか?!

競技最終日となる4日目は2本のグラベルステージを2ループするSS16〜SS19の4ステージ。タナクが首位を守り切って初優勝か?2位ラトバラが逆転でトヨタ2勝目か?はたまた、、、最後まで間が離せない展開です!!

2位以降に24秒差をつけて首位を走るタナクでしたが、車体に空いた穴からダストが入り込み、ドライバーの視界を奪うというトラブルに見舞われました。このためかなりのタイムロスが痛かったですね。

しかし、2位を走るラトバラがエンストを起こし、タナク以上のタイムロス!これにより残り2ステージで二人の差は25秒に広がりました。タナクはこの差を活かし、無理なく難なく残りのステージを走り切り、最終的に2位に12.3秒差でフィニッシュ!タナクはWRC参戦73回目にして初の総合優勝を飾りました!そして、ドライバーズ選手権でも3位に浮上しました!

2位にはラトバラ、3位にはヌービルがつけ、オジエは5位まで順位をあげました。そして注目のイタリアから復帰のミケルセンは首位から8分差の8位でレースを終えています。

次戦は、超高速グラベル戦と称されるポーランドが舞台です。昨年、タナクは優勝目前まで迫っただけに2戦連続優勝となるか見物ですね!

トヨタ勢、ラトバラが2位!ラッピも大健闘の4位!!

第2戦のスウェーデン以来のトヨタ優勝に期待がかかりましたが、トヨタ勢の3台が大健闘のラリーとなりました。エースのラトバラが2位につけただけでなく、ラッピが大健闘の4位!ハンニネンは惜しくもトップ5には入れなかったものの、6位と3台すべてが高順位でレースを終えました。復帰1年目のトヨタですが、グラベルで安定した走りを見せてきていますね。次戦もグラベルだけに、スウェーデン以来のトヨタ2勝目を見せてもらいたいです!

関連するまとめ

フォルクスワーゲン、通算43勝目!WRCオーストラリア

WRC最終戦オーストラリアはすべてのステージを終了し、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが初日から…

トランプ政権がラリー界に暗雲をもたらす?!WRCラリー・メキシコ

トランプ政権の影響はこんなところにまで波紋を広げるようです。