交流戦とは?

2005年から始まったセ・パ交流戦。
今シーズンも5月30日からスタートしました。
交流戦を制するものはリーグを制すると言われているように、交流戦で好成績を残したチームが、そのまま勢いをつけて上位に登りつめるというケースがよく見られる重要な交流戦です。
そもそも、交流戦はどのような経緯で行われるようになったのでしょうか。
以前からパリーグ側が交流戦の実施を提案し続けていたのですが、セリーグ側が人気球団のジャイアンツ戦での試合が減り、収入が減るという理由で交渉が難航していたんです。大人の事情ですね。
そこで2004年に行われたプロ野球再編問題をきっかけに交流戦が始まりました。プロ野球再編問題とは、オリックスと、近鉄バファローズの合併問題がきっかけに起こった問題のことです。

交流戦は、他リーグの6チームと各3試合、計18試合戦うもので、交流戦のみでも順位が定められ、上位チームには賞金も出ます。そして、交流戦のみのMVP選手、優秀選手賞などの表彰もあるんです。
そして、この交流戦は、リーグの勝敗にも加算されるシステムなんです。

過去にドラマが多々あった交流戦。セリーグ、パリーグの勝率はどのようなものになっていると思いますか?

パリーグが圧倒的強さ

2005年から始まった交流戦。今年で13回目を迎えます。
そこで、この13年でセリーグ、パリーグどちらが強いのでしょうか。

正解はパリーグです。
今シーズンの交流戦が始まる前まで、セリーグが821勝に対し、パリーグはなんと925勝。人気のセリーグ、実力のパリーグと言われる通り、パリーグが圧倒的な強さを見せています。

そこで13年間の交流戦での優勝チーム見てみると、13回中12回がパリーグのチームが優勝を果たしています。
一番優勝が多いチームは、ソフトバンクホークスで6度の優勝。続いて千葉ロッテマリーンズとジャイアンツの2度。ジャイアンツの2度の優勝以外、全てパリーグのチームが優勝しているんです。パリーグ恐るべしですね。

セリーグ側は毎年交流戦で苦戦を強いられ、交流戦で上位に食い込むことができれば、セリーグのペナントレースでも上位に行けるので、交流戦はセリーグにとって鬼門となり、勝ち越すことができれば大きくリーグ優勝に近づくと言われています。逆にパリーグ側は負け越してしまうと、下位に転落するという危機感もあるんです。そのくらい交流戦は重要な試合なのです。
今年はどのチームが栄冠を掴むのでしょうか。

交流戦開幕戦から波乱が!!

交流戦初戦から波乱が起きました。
それは楽天ゴールデンイーグルス対ジャイアンツの試合でのこと。

ジャイアンツの先発は球界を代表するエース、菅野智之選手。
セリーグでは、交流戦が始まるまで、勝ち星、防御率でトップに君臨していた絶対的エースの菅野選手でしたが、楽天打線につかまり、まさかの5回8失点でノックアウト。大量失点するのは約一年前のベイスターズ戦ぶり。楽天打線にボコボコにやられてしまい、13-5で楽天ゴールデンイーグルスが初戦をものにしました。
菅野選手でも12球団トップの打率を誇る好調楽天打線を止められませんでした。楽天強すぎです。

また、千葉ロッテマリーンズ対阪神タイガース戦でもドラマが。
両チーム打ち合いの乱打戦となり、両チーム合計で28本の安打が飛び出し、15-7で阪神タイガースが激戦を制しました。阪神タイガースが一時、リードを許すも、5回に打線が爆発し一挙6得点。交流戦に入っても阪神打線は一度火をつけてしまうと、止まらない爆発力がありますね。驚異的です。
交流戦初戦はセ・パともに3勝。五分から始まった今シーズンの交流戦、今シーズンはどのチームが頂点に立つのでしょうか。

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