カルニチンは脂肪を燃やすための焼却炉まで脂肪を運ぶ運搬係

カルニチンは、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから生合成される小さな化合物です。
私たちの筋肉細胞に多く存在しており、脂質の代謝に必要不可欠な物質で、ダイエットに有効な成分なのです。
何故カルニチンを摂るとやせるか?
まず脂肪燃焼のプロセスからおさらいします。
身体にたまっている脂肪が燃えるときには、まず最初に中性脂肪が分解されて「遊離脂肪酸」という物質に変化します。
遊離脂肪酸は血液のなかに溶けこむことができるため、血液の流れに乗って体内のさまざまな細胞まで流れていきます。そして各細胞まで流れついた遊離脂肪酸は、細胞内のミトコンドリアという組織のなかに取りこまれて、エネルギーに変化します。これが脂肪が燃焼するまでのプロセスです。
ではこの流れの中で、カルニチンはどういう風に役立つのか?
それは遊離脂肪酸がミトコンドリアに入るときです。
実は、カルニチンがなければ遊離脂肪酸はミトコンドリア内に入っていくことができないのです。
逆に言うと、カルニチンが体内にたくさんあれば、遊離脂肪酸がミトコンドリアの中に取りこまれやすくなるため、より効率的に脂肪を燃やせるようになります。
わかりやすく言えば、カルニチンは脂肪を燃やすための焼却炉(ミトコンドリア)まで、脂肪を運ぶ運搬トラックの役割を果たしています。

羊肉はカルニチンの宝庫

カルニチンを多く含む食品は肉類に多く含まれています。特に多く含まれている肉はダントツで羊肉で、その量は牛肉の約3倍、豚肉の約9倍という多さです。
またカルニチンは摂取する事で、油分をとっても、早くそれを分解できる身体を作る事が出来るので、ダイエットしてるけどお肉を食べたいという方にはうってつけです。
ただし、いくらカルニチンがたくさんとれると言っても、過度な食べ過ぎには注意です。
肉なので脂質があることは忘れずに。
カルニチンは基本的にはサプリメントで効率よく摂取するのが一番です。

運動と食事制限はしっかり行いましょう。

このように、ダイエットに欠かせない成分のカルニチン。
カルニチンだけをたくさん取れば痩せられると思われがちですが、カルニチンがあれば必ず脂肪が燃焼されるわけではないのです。
脂肪燃焼の動きが体の中で起こるきっかけは、摂取したカロリーが消費したカロリーを上回った時のみです。
体の中を、「摂取カロリーが少ないから、体の中の脂肪を使わないと!」という動きに変えないと、この脂肪燃焼が行われることはありません。
なのでカルニチンは確かに脂肪燃焼に欠かせない鍵ではありますが、脂肪を燃やしたければカルニチンを欠かさずとるのに加えて、ダイエットの基本となる運動や食事制限をしっかり行いましょう。

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