昨年の同レースで、得意の阪神競馬場での上がり3ハロン33.3のクイーンが見せつけたその脚は伊達ではなかったといった感じでしょうか。
1番人気を背負って出走した今年の阪神牝馬ステークス。雨の影響もあり馬場の状態が悪い中での発走となり、ミッキークイーンとしてはあまり重馬場が得意ではないということで人気が入れ替わるかと思いきや、それでも今回の出走メンバーの中ではずば抜けた実力と人気ということで、結局1番人気のまま発走となりました。
序盤から終盤まではジッと我慢で中団に潜んでいたミッキークイーン。
最後の長い直線でもなかなか出てこないので、やはり重馬場はきついのかな？と感じさせられた瞬間、浜中騎手がひと叩き、ふた叩きされたミッキークイーンは反応し、直ぐさまギアが入れ替わりグググっと一気にごぼう抜き。最後は内から伸びてきたアドマイヤリードを差し切り1.3/4馬身差と圧巻の勝利となりました。
これで5月14日に東京競馬場で開催されるヴィクトリアマイルへの優先出走権を獲得しました。2015年の秋華賞以来となるGI制覇なるか楽しみといったところです。

明暗を分けたのはスタート直後。昨年のエリザベス女王杯を制覇した2番人気のクイーンズリング。3番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと出していくが押し出されるような形になって先頭を走るハメに。そこから控えて２列目に下がって我慢する選択をせざる終えない状況に。３～４コーナーでも最内を立ち回って進めたが置かれ気味に直線。序盤で追い出されて脚が無くすぐに取り込まれて失速。最後は下がってしまった。大幅な馬体重もあったりなど、万全な状態とは言い切れなく、香港からのローテとなった今レース。
次走はミッキークイーンと同じヴィクトリアマイルが予想されます。リベンジなるか、楽しみです。

2013年のオークスなどG1競走を3勝したメイショウマンボ。この阪神牝馬ステークスをラストランとし引退しました。
結果は16頭出走のうち14着。4歳夏の宝塚記念を11着と惨敗して以降、「いつ引退するのか」という声も頻繁に叫ばれ続けてきたメイショウマンボ。それでも彼女は走り続け、我々に夢と感動を見せ続けてくれました。最後となった先日の阪神牝馬ステークスでも彼女らしく走ってくれたなと思います。武幸四郎さんとのコンビでなかったのが心残りとなりますが・・・。
今までお疲れ様でした！といってやりたい一頭です。