一本足打法 王貞治

もはや選手としての細かい説明は不要。通算本塁打868本を放った「世界の王」
その代名詞となってるのが、一本足打法。
一本足打法を始めた事で、本塁打数が飛躍的に増え、球史に残るスラッガー道へ進む事となった。

足を上げることによって、ボールを手元まで引きつけたり、打つタイミングを取りやすくなるというメリットがある一方、下半身への負担が大きく、下半身の弱い選手は軸もぶれやすいため習得が難しい。上半身に頼らず、強靭な下半身とバランス感覚が要求される。

王選手に一本足打法を指導した荒川博は、多くの選手に一本足打法を伝授しようとしたが、会得できた選手はほとんどいないという。


そんな一本足打法、当初はホームランを狙って行ったのではなく、欠点を直すためのものだった。王選手の欠点だったにが、打つときに手をぐるっと回してしまうこと。

バッティングのコツは、ボールが来たら最短距離でそのボールに向かってバットを振り下ろすことを当時の王選手にはできなかった。手を回す分、バットのヘッドが遠回りをして、ボールに間に合わず、タイミングが遅れる為、インコースを打つことができなかった。

この癖を直すために、一本足打法での練習を積み、苦手を克服した。

振り子打法 イチロー

イチロー選手の名を知れ渡るきっかけとなった打法こそが、この振り子打法。

投手側の足を高く上げるか、あるいはすり足の様に移動させ、体を投手側にスライドさせながら踏み込んでスイングする。通常の打法ではボールを見極めやすいように頭の位置を出来るだけ固定し、視線を動かさないことが理想とされるが、振り子打法では打席の中で体を投手側へスライドしていくため、打者の視線も大きく動く。足がかえって行く反動を利用しながら、打つ瞬間に軸足が投手側の足へ移っていくという打法。

オリックスの当時の2軍打撃コーチの河村健一郎によって発案されたが、その独特の構えから、当時の1軍首脳陣に非難され、なかなか活躍の機会が得られなかった。しかし翌仰木彬監督が就任した事により、振り子打法を容認され、その年にシーズン210安打を放ち、以降、今日の活躍に至っている。

振り子打法は「タイミングを合わせやすい」、「非力な打者でも強い打球を放ちやすい」などの利点がある一方、動作が大きく重心を前に移していく打法ゆえに「内角攻めに弱い」、「速球に振り遅れやすい」などの弱点もあった。そのためかメジャー移籍後のイチロー選手は、外国人投手の速球に対応するため振り子打法をやめている。

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