JR西日本・加賀美希昇(かがみきしょう)投手が5日、京セラドームで行われた社会人野球日本選手権の2回戦・JR東日本東北戦でノーヒットノーランを達成した。1974年から行われている同大会にての無安打無得点試合は2009年の木林敏郎投手(三菱重工神戸)以来2人目という偉業となる。

加賀美希昇投手は神奈川県出身。2010年、ドラフト2位で横浜(現・横浜DeNA)に入団。即戦力右腕として期待されながらも、結果を出せず、5年目の2015年10月に戦力外通告を受けた。プロ通算成績は24試合5勝10敗(防御率4.32)。12球団合同トライアウトを受けるもプロに残ることは出来ず、今季から社会人チームのJR西日本でプレーしている。

許した走者は2回2死からの死球と、6回2死からの遊撃手の失策による2人のみ。直球と変化球で緩急を自在に操り、打たせて取るピッチングでヒットを1本も許さなかった。試合はJR西日本が5－0で勝利し、チーム初の8強に導いた。