ベイスターズはどう挑む?決戦のマツダスタジアム!

次なる闘いは10月12日から始まるクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで、リーグ制覇した広島カープと戦います。ファイナルステージは広島の本拠地マツダスタジアムで6試合が行われ、先に4勝したチームがCSを制し、日本シリーズへ進出します。なお、リーグ制覇している広島には先にアドバンテージとして1勝が与えられています。横浜が日本シリーズに進出するためには4勝が必要になりますが、今季の横浜の広島との対戦成績は12勝13敗(マツダスタジアムでは5勝7敗)と負け越しています。ベイスターズに勝算はあるのでしょうか?

カープの勢いに負けるな!広島戦のキーマンは?

そんな横浜にとって気がかりなのは、先の巨人戦で負傷退場した梶谷隆幸選手の状態で、検査の結果が気になるところです。とはいえ、巨人戦でキーマンとして挙げられていた選手は広島には相性が悪いという反対の傾向が出ていることが面白いです。広島のキーマンの一人として挙げられた梶谷選手(マツダスタジアムでは打率.257)に加え、ロペス選手(マツダスタジアムでは打率.163で本塁打2本)もマツダスタジアムでの対戦を苦手としています。

ここで逆に広島を得意とするのが倉本寿彦選手で、打率.381(マツダスタジアムでは打率.449)と当たっています。広島が誇る先発三本柱の黒田投手に対し14打数7安打、ジョンソン投手に対し10打数6安打、野村投手に対しても8打数3安打と素晴らしい成績を残しています。巨人戦では下位打線を打っていた倉本選手が広島戦では上位打線を打つことになるかもしれません。また本塁打と打点の二冠に輝いた筒香嘉智選手も広島に対して打率.359(マツダスタジアムでは打率.414)と大いに期待できる数字を残しています。加えて、新人捕手の戸柱恭孝選手や白崎浩之選手も広島戦、マツダスタジアムで好成績を残していることも心強いです。

また、巨人戦では先発の井納投手(7回2失点)、今永投手(7回1失点)、石田投手(5回1/3を3失点)が大きく崩れることなく、粘り強い投球で試合を作りました。須田投手を怪我で欠き、不安視された中継ぎ陣も三上朋也投手、砂田毅樹投手、田中健二朗投手らの活躍により素晴らしい継投を見せてくれました。マツダスタジアムでも横浜投手陣がカープ打線を沈黙させてくれることを期待しましょう。

選手の活躍を引き出すラミレス采配!

これまで、選手の活躍を取り上げてきましたが、もちろんアレックス・ラミレス監督の采配も光っています。先日の巨人戦でファイナルステージ進出を決めたのは今季11試合しか出場していない嶺井博希選手。まさに伏兵の一撃でした。嶺井選手の途中出場は正捕手の戸柱選手に代打が出た際。続く捕手としてラミレス監督は第2捕手の高城選手という選択肢もありましたが、ラミレス監督は戸柱選手とは全く違う配給をする嶺井選手を選びました。嶺井選手はその期待に応え、救援陣を引っ張り、マスクをかぶった八回から無失点。それがまた11回の殊勲打に繋がったともいえます。また初回に梶谷選手の負傷により急遽出場することになった関根大気選手も犠飛で3点目を挙げている。こういった短期決戦ではその試合ごとにヒーローが出るとチームは乗っていきます。。ラミレス監督はその波を見事に作っているといってもいいでしょう。

3位からの下剋上!10月12日からファイナル開始!

ファーストステージを3試合、総力戦で戦ったベイスターズに対し、広島はリーグ終了後試合から離れているのが不安要素とも言われています。しかし、決戦の場は広島の本拠地、マツダスタジアム。横浜が完全アウェーとなってしまうような広島ファンのパワーが選手たちを目覚めさせるとでしょう。横浜はその雰囲気に呑まれることなく、巨人を破った勢いを見せつけてほしいです。過去、3位から日本シリーズに進出したチームは、セ・パ通じて2010年のロッテだけ。球団史上初のCS進出から劇的勝利のファイナル進出、この勢いも含め、ベイスターズがどこまで登りつめるか楽しみでなりません。

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