ゴルフボールの凸凹はどんな効果があるのか。
ゴルフボールの凹凸のことを「ディンプル」といいます。
みなさんはゴルフボールの凸凹をご存知でしょうか?
他のボールに比べたら珍しい形ですね。
この凸凹にはどんな意味があるのでしょうか。
今回はそんなゴルフボールの凸凹について紹介したいと思います。
ディンプル
ゴルフボールの凹凸のことを「ディンプル」といいます。日本語では、笑ったときにできる「えくぼ」の意味です。このディンプルは飾りではなくボールを遠くに飛ばすためにとても重要なものです。
ディンプルには2つの役割があります。1つは飛んでいる間のボールの周りの空気の流れを整える役割、もう1つは「揚力」というボールを上に上げる役割です。これは飛行機の翼と同じような働きがあるので、ディンプルがないボールだとプロが打ってもいつもの半分しか飛ばすことができません。
最近のディンプルは、飛び出したあとの空気抵抗を少しでも抑え、最適な高さの弾道となるよう、円形だけでなく、複雑な形状のものもあり、使う人に合わせたディンプルが日々研究、開発されています。
最近のディンプル
最近の研究ではディンプルを浅く、広くするとボールが高く上がることが分かってきている、と申し上げました。これは正確に表現すると、ボールを打ち出したばかりの速度の高いときに、浅く広いディンプルによる揚力が大きい、ということになります。しかしボールが最高点を超えるとボールの速度は低下して、30m/s未満になるそうです。この速度域では、浅く広いディンプルが必ずしも高い揚力を生むわけではありません。
30m/s未満の速度域で揚力を確保するには、前述の浅く広いディンプルの間に、小さなディンプルを配置すると効果のあることが知られていて、そのようなボールも販売されています。ボールが最高点を過ぎると、進行方向は下を向きますから、直角方向に働く揚力は前方に傾き、ブレーキではなく速度を維持する効果を持つようになります。この段階での揚力を維持することは、「落ち際のひと伸び」につながるそうです。
以上のようなメカニズムにより、ディンプルはボールを遠くに飛ばしたいゴルファーを大いに助けているわけです。そのボールを、より効果的にターゲットに向かって飛ばせるかどうかは、ゴルファーのスキルと用具の性能にかかってきます。
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