日本の制度にもある年金。
スポーツ界のメジャーリーグでもこの年金制度はあります。
中々知られていない部分ですよね。
今回はそんなメジャーリーグの年金制度について、
少しですが紹介したいと思います。

条件① 一軍選手（メジャー）登録
43日以上のメジャー登録があれば受給資格が発生します。

MLBにはマイナーリーグなどの複数リーグがありますが、年金受給対象となるのは一軍（メジャー）登録のみです。残念ながら、マイナーどまりだった選手たちには受給資格が発生しません。

●1年で1日以上メジャーリーグに在籍していた選手が対象
　：DL（故障者リスト）に入っていても、その間はメジャー登録ではあるのでカウントされます。

●一軍での在籍期間が長いほど年金の金額もアップ
　：ここでの「1年」はメジャー選手登録で計算された「172日」を指します。

受給には、最低５シーズン間のメジャー選手としての活動が必須です。

・ 5 年：満額の50％（ 1,000万円 ）
・ 6 年：　〃　60％（ 1,200万円 ）
・ 7 年：　〃　70％（ 1,400万円 ）
・ 8 年：　〃　80％（ 1,600万円 ）
・ 9年 ：　〃　90％（ 1,800万円 ）
・10年：　 満 額 （ 2,000万円 ）

なお、一軍登録は1チームにつき40名に限られるため、10年間一軍に居続けられるのは超一流選手に限られます。

受給開始年齢は「62歳」が基本です。

実際は前倒しで45歳からいつでも受け取れるようです。年金を受け取る年齢は本人の意思で決められるようになっています。一度受給資格を得ると死ぬまで年金を受け取ることができます。しかも、その選手の没後も配偶者のみ相続することができます。非常に手厚い年金制度と言えるでしょう。

10年以上メジャーでプレーした時点でかなりの高額年俸を受け取っている選手のはずなので、62歳まで待てない選手は少ないのかもしれませんね。ですがアメリカの人気プロスポーツリーグでプレーする選手は引退から5年以内に破産するケースが少なくないというので、万が一に備えた有り難い仕組みですね。