日本シリーズとは

日本シリーズとは、その年のプロ野球チームの日本一を決める試合です。日本のプロ野球は、全12球団で構成されています。セントラルリーグ(セ・リーグ)とパシフィックリーグ(パ・リーグ)としてそれぞれ6球団ずつに分かれています。

両リーグとも、3月から10月までの期間で行われるレギュラーシーズンを戦い、その後上位3チームによる「クライマックスシリーズ」(CS)が行われます。セ・リーグとパ・リーグ、両リーグの「クライマックスシリーズ優勝チーム」が、その年のプロ野球日本一を決める「日本シリーズ」に出場します(正式名称は「プロ野球日本選手権シリーズ」)。

日本シリーズは、全7試合制で行われ、先に4勝したチームが日本シリーズ優勝となります。一方のチームが4勝した場合、その時点でシリーズは終了となり、また引き分けなどにより7戦で決着がつかなかった際には、第8戦以降の試合も行われます。

開催地は

西暦により、初戦の開催地が変わります。奇数年はパ・リーグ出場チームの本拠地が初戦となり、偶数年はセ・リーグ出場チームの本拠地が初戦となります。

1・2・6・7戦と3・4・5戦で開催地を分けて、それぞれの本拠地で試合が行われます。また、8戦目が行われる場合(過去1例だけあり)は7戦目と同じ球場での開催となります。その後、9戦目が行なわれる際は3・4・5戦目の球場での開催となります。

日本シリーズの歴史

創立当初は1リーグ制で行われていた日本のプロ野球ですが、1949年の2リーグ分裂に伴い、翌年の1950年よりセ・リーグ、パ・リーグの優勝チームが日本一をかけて争う日本シリーズが行われるようになりました。

2003年までは、両リーグのレギュラーシーズン優勝チーム同士で行われてきましたが、2004年にパ・リーグが現在のクライマックスシリーズの原型とも言えるプレーオフを導入し、セ・リーグも2007年からクライマックスシリーズを行うことになり、2021年現在のように「クライマックスシリーズ優勝チーム=日本シリーズ出場」という方式に変わりました。

これまで、日本シリーズで最も優勝回数の多い球団はセ・リーグのチームである読売ジャイアンツの22回です。これは1965年から9連覇を果たすなど、1950年代から1970年代にかけて、読売ジャイアンツが群を抜く強さを誇った時代の結果によるものですが、近年ではパ・リーグの球団が日本一を達成する機会が増えて来ています。

特に2013年から2020年まで、全ての年でパ・リーグのチームが日本一となっており、パ・リーグとセ・リーグの実力の差がはっきりと印象付けられる結果となっています。