サッカーの「期限付き移籍」と「完全移籍」の違い
サッカーって、選手の入れ替わりが速いですが、移籍にもいくつか種類があるんです。
期限付き移籍と完全移籍の違いを知っていますか?
「期限付き移籍」とは
日本ではレンタル移籍と呼ばれることもある「期限付き移籍」は、現在所属しているクラブの契約を保持した状態で、期間を定めて他のクラブに移籍する事です。
期限付き移籍の場合、移籍金が発生しませんが、移籍先のクラブは移籍元に対しての貸与料と選手に対しての年俸を支払うのが一般的です。
期限付き移籍には「育成型期限付き移籍」「買い取りオプション付き期限付き移籍」「買い取りオプションなし期限付き移籍」の3種類があります。
育成型期限付き移籍
18~23歳の選手に対して、所属クラブより下位カテゴリーに所属するクラブに期限付きでの移籍となります。
この移籍は移籍期限(Jリーグは1~4月、7~8月が移籍期限)に縛られる事なく移籍させる事ができ、また、選手を移籍元に戻す事も可能です。
例えば、その選手の保有権を持つクラブに多くの負傷者が出て、選手が必要となった場合、移籍期限外であっても選手を移籍元に戻す事ができます。
若手選手の出場機会の増加が目的としてあります。高校卒業後、プロになった選手の多くが育成型期限付き移籍で経験を積む事が多いです。
買い取りオプション
買い取りオプションとは、期限付き移籍終了後に移籍金を支払い、その選手を完全移籍で獲得する事です。オプションがない場合は行使されず、移籍元のクラブに戻ってきます。
期限付き移籍と「完全移籍」の違い
「期限付き移籍」と「完全移籍」の大きな違いは、お金の面になります。
「完全移籍」の場合
・移籍金+選手年俸(移籍金が発生する場合は、その選手の年俸の約5~10倍の金額を支払うのが相場)
・選手の保有権元が変わる
・契約期間が長期
「期限付き移籍」の場合
・貸与料+選手年俸
・選手の保有権は移籍元クラブが所持
・契約期間が短期
クラブにとって重要な資金面で大きな違いが出てきます。
「期限付き移籍」のメリット
選手は、試合に出場する事でしか自分の価値をアピールする事ができないので、移籍で出場機会を得られる事は選手にとってポジティブな事です。また、環境を変える事で、成長する選手も多くいます。
移籍先クラブとしては、完全移籍と比べて圧倒的に安く選手を獲得する事ができ、その選手が自クラブにフィットするのか試す事ができるのも期限付き移籍の魅力です。
移籍元クラブとしては、異なる環境で試合経験を積んで成長し、クラブに戻る事が期待出来ます。
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