アディショナルタイムとは

アディショナルタイムとは、サッカーの試合において「試合が中断された分を延長する時間」と定義されます。

この中断された分とは、選手交代や怪我をした選手の手当てをする時、ボールがフィールドの外に出た時などの中断時間を指します。加えて、ファールによってフリーキックが与えられた時や得点が入った際のゴールパフォーマンスの時間なども含まれているんです。また、気温によって設けられる飲水タイムやクーリングブレイクがある場合もアディショナルタイムの対象として前後半それぞれに追加されます。

これにより競技時間外のプレーでロスした時間から不公平が生じないようにしています。 このため、遅延行為などの時間稼ぎは最終的にアディショナルタイムとして加算されるため、実は意味がないそうです。

大会史上最も遅い時間に生まれたゴールも!

今大会はアディショナルタイムが長いと話題です。通常であれば、4~5分程度ですが、今大会は最短でも7~8分、時には10分を超える時間が追加される試合もありました。

イングランドとイランの一戦は、前後半で取られたアディショナルタイムはそれぞれ14分8秒、13分8秒でトータルで試合時間は117分16秒となりました。このため、イランのメフディ・タレミがPKで挙げた1点は、102分30秒の得点となり、これは1966年大会で記録を取り始めて以降、最も遅い時間に決まったゴールとなりました。

治療の時間や、ゴールパフォーマンスの時間が対象に

イングランドとイランの一戦に関しては、負傷した選手の手当てに時間がかかったことも原因となりました。この試合の7分、クロスボールを処理しようと飛び出したイランのGKアリレザ・ベイランバンド選手が、勢い余ってマジド・ホセイニ選手と交錯。出血を伴う大ケガを負い、長い時間ピッチ上で治療が行われました。一度はプレーを再開させたベイランバンド選手でしたが、最終的には自ら交代を要求しベンチへと下がりました。

加えて、この試合は6-2と8ゴールも決まったことで、ゴールパフォーマンスの時間もかなりありました。ゴールを喜ぶのは歓喜の瞬間ですが、失点したチームにとってはロスの時間となります。ゴールパフォーマンスが1分~1分半と考えると、それだけでかなりの時間がアディショナルタイムとして加算されたわけです。

そしてなにより、長い時間を取るのは、国際サッカー連盟(FIFA)による取り組みの一環なんだそうです。FIFAは試合の中で無駄に使われていると思われる時間を長めのアディショナルタイムを取ることによって埋め合わせようとしているようです。

これにより審判は前後半の終わりに加算する時間を厳密に計算し、特定の種類の事象で失われた時間を取り戻すよう求められているそうです。

とはいえ、アディショナルタイムは良くも悪くもハラハラドキドキする時間。この貴重な時間も楽しみましょう。

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