そもそもパシュートとは

パシュート(チームパシュート)は、最近できたスピードスケート種目です。実は、もともと自転車競技の種目だったのですが、そのままスピードスケートにも導入されたのがきっかけです。
2000年頃から始まった競技なので、比較的歴史の浅いです。

パシュートが初めて大会で採用されたのは、2004年度のISUスピードスケート・ワールドカップでした。2006年のトリノオリンピックからは、オリンピックの正式種目に採用され始めます。

パシュートのルール

①3人で1つの隊列をつくり、タイムを競う
3人1組になった2つのチームが、スケートリンクのトラックを同時に回りながら、速さを競います。
通常の一斉スタートのように、2チーム横並び一線ではスタートしません。各チームごとに、コースの反対側に分かれてスタートします。男子は400mリンクを8周(3200m)、女子は6周(2400m)し、ゴールとなります。

②相手チームに追い抜かれたら失格
スタート時点で、相手チームとの差は半周あり、この差が無くなって、追い抜かれた時点で負けとなります。
なお、先頭の選手まで追い越されなくても、チーム最後尾を滑っている選手が追い抜かれた時点で、そのチームは負けとなってしまいます。

③チーム内で追い抜きをすること
チーム内で入れ替えを行ないながら、各選手とも最低1回は、先頭を走らなければならないのです。なお、最低回数は決められていますが、上限は決められていません。
④勝敗の決め方が大会ごとに違うということです。オリンピックは、勝ち残りのトーナメント方式ですが、レースのみのタイムトライアル方式を採用しています。

見どころは?

まず、レース展開が読めないことです。パシュートは長距離競技なので、後半まで気を抜けません。最初はとてもリードしていたのに、ペース配分などを間違え、後半失速し、逆転劇が起こることも多い競技です。
また、見事な連係プレーです。パシュートは団体でタイムを競う競技なので、特にこの点が勝敗を大きく左右します。息のピッタリ合った滑りで、空気抵抗を最小限にできれば、体力を温存できるので、何倍ものパワーを後半まで発揮できるのです。


パシュートは長距離競技なので、見るのに時間がかかりますが、ルールを知ったうえでみるとおもしろいかもしれませんね。

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