J1第30節にて、名古屋が大分に1―0で勝ち、J1新記録となる今季19度目の無失点試合を達成しました。52試合制だった1995年の横浜マリノスと並んでいたJ1無失点試合記録を、今季31試合目で更新した形となります。

試合は、名古屋が大分の前線からのプレッシングをしっかりとかわして、相手ゴールに迫り、８分に幸先よく先制点。敵陣深くでボールを奪った柿谷曜一朗が、すぐさまシュート。これは相手DFのブロックに遭い、ゴール前で混戦となると、最後はこぼれ球に反応した稲垣祥が押し込みました。

その後もボールを保持する名古屋は、マテウスの鋭い突破などから好機を演出。後半は、大分が長身の長沢駿をターゲットにクロスを多用。66分には、香川勇気のクロスに長澤がヘッドで合わせるが、これはGKの正面。71分には増山朝陽が頭でネットを揺らすも、オフサイド。

このまま最後までスコアは動かず、堅守で相手に得点を許さなかった名古屋が、ホームで１-０の勝利を飾りました。

守備をもとにしたチームづくりを結実させたマッシモ・フィッカデンティ監督は史上12人目の監督100勝を飾りました。代名詞の“ウノ・ゼロ（1―0）”は今季9度目。チームは暫定ながら来季ACL出場圏内の3位に浮上しました。