カツオの旬は、春と秋の年2回。春の初カツオは身が引き締まりあっさりと、秋のカツオは「戻りガツオ」と呼ばれ、脂が乗っていて濃厚な味わいです。
そんなカツオは、高タンパク質で低脂肪のヘルシー食材。現代人が不足しやすい栄養素をバランスよく含むため、健康だけでなく美容・美肌を目指す女性にもおすすめの食材です。

そもそもカツオとは?

カツオは、世界中の温帯から熱帯海域に分布している魚で、暖海性の外洋で回遊しながら小魚などを捕食し生息しています。
日本近海では黒潮にのって太平洋側を春に九州南部から北上し、秋に宮城県沖に達し、そこで親潮とぶつかるためUターンしてまた南下するという季節的な回遊をしています。
また、泳ぐことによって口から新鮮な水を鰓に流し込まなければ窒息してしまうので、マグロなどと同じように常に泳いでいないと死んでしまいます。

カツオに期待できる嬉しい効果

①豊富な鉄分で貧血予防
貧血対策に欠かせない鉄分やビタミンB12が豊富に含まれています。ビタミンB12の含有量は、魚の中でもトップクラスであり、お刺身2~3切れ(約30g)で1日の必要量を摂ることができます。
カツオの鉄分は体内への吸収率が高いヘム鉄であり、カツオ自体がタンパク質源でもあるので、吸収率はさらに高くなります。
また「赤いビタミン」と呼ばれるビタミンB12は、健康な赤血球を増やし悪性貧血の予防にもなります。

②新陳代謝を促し、美肌づくりをサポート
肌は新陳代謝により常に新しく作られていますが、カツオには、代謝に欠かせない栄養素であるナイアシンとパントテン酸が豊富に含まれます。さらにビタミンB2、やビタミンB6も一緒に摂ることができ、お肌のしみを予防し、若々しくキレイな肌づくりをサポートします。

③顔や手足のむくみを緩和
カツオに豊富なカリウムは、余分な塩分を排出してむくみを改善するはたらきがあります。またナイアシンは二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドの分解を助けるため、お酒のおつまみとしてもおすすめです。

④幸せホルモンで表情美人に
生理前のイライラの原因である月経前症候群(PMS)やつわりにはエストロゲンが大きく関係していますが、このエストロゲンの合成に必要なのがカツオに豊富なビタミンB6。このビタミンB6は、幸福ホルモンのセロトニンや快楽ホルモンのドーパミンの合成にも大きく関わっています。

⑤いつまでも若々しく
カツオに豊富なビタミンDは、体内でのカルシウム吸収を効率的にし、健康的な骨や歯の形成をサポートしてくれるものです。妊娠を控える女性や閉経後の骨粗しょう症対策としても効果的です。

おいしいカツオの選び方

●一匹丸ごと手に入れるとき
一匹丸ごと手に入れるときには以下4点をチェックして選び、下処理をすぐに行い、なるべく空気に触れないように保管してください。
・目が澄んでいるもの
・表面のしま模様がはっきりとしているもの
・体に打ちつけたキズがないもの
・おなかを触るとハリや弾力があるもの

●切り身で手に入れるとき
柵やお刺身などの切り身で手に入れるときのポイントは3つです。
・身があざやかな赤色のもの
・血合いがくすみのない赤黒い色をしているもの
・切り身の表面が虹色に光っていないもの

カツオは女性にとっても魅力的な食材です。とくに血合い部分に鉄分が多く含まれているので、貧血予防のためにも身と血合いの部分を一緒に食べるとしっかり栄養を摂れます。
これからスーパーでもどんどんカツオが販売されてきます。おいしいカツオを選んで栄養をしっかり摂っていきたいですね。

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