糖質の取り過ぎや食べ過ぎ、一気食いは要注意!

食後に急激に眠くなるのは、糖質の取り過ぎ(過食)による高血糖のサインである可能性もあります。簡単に言うと、食事で摂取された糖質を処理しきれず、その結果血糖が急激に上昇してしまう状況で、過血糖(高血糖)と言われる状態です。

通常、食後は血糖は緩やかに上昇します。しかし、通常はインスリンというホルモンが正常に分泌され、2時間程度で通常血糖にもどります。しかし、こう言った調節機能がうまく働かなくなる、あるいは追いつかない状態になると食後過血糖を引き起こし、急激な眠気(倦怠感)の他に、精神的に不安定になるなどの症状を引き起こすこともあるそうです。

食べ過ぎや一気喰いも要因の一つに挙げられます。食物中の炭水化物はブドウ糖に消化されて吸収され、血液中に移行すると、血糖として存在します。個人差は大きいのですが、一度にたくさん食事をすると、上昇する血糖に身体が追いつかず(インスリン分泌が追いつかず)要するに “過血糖”の症状が起こりやすくなります。

食べ過ぎが身体に招く影響

食べ過ぎは膵臓の疲労を招きます。暴飲暴食は過血糖を引き起こし、膵臓を疲労させ、次第にインスリンの分泌や働きが悪くなり、糖尿病になる恐れがあります。

インスリンの分泌が低下したり、インスリンの働きが弱ってくると、細胞内に血糖(ブドウ糖)を取り込めず細胞がエネルギー不足(飢餓状態に)になります。いくら食べて満腹になっても、実は細胞にエネルギーが届かないので、細胞は常に空腹の状態になります。そうするとまた食べるの繰り返し。こうなると代謝のバランスが崩れます。それが、糖尿病性ケトアシードシスの症状となって現れ、食後の強い眠気や倦怠感の原因にもつながります。

もし食後に強い眠気を感じ、過食に心当たりがあるならば、注意が必要です。

どういった対策が必要?

①炭水化物・糖質をほどほどに
パンや白米などの炭水化物は糖質が高いため、血糖値を急激に上げてしまいます。精製された小麦や砂糖は特に血糖値を上げやすいため、なるべく摂取を控えて、肉や魚、豆などのタンパク質や野菜を多く取ることが大切です。特に昼食時と夕食時に糖質を抑えるのが効果的です。

また、間食には砂糖がたっぷり入ったチョコレートやクッキーなどは控えて、ナッツやチーズなどを食べるようにしてください。食後の眠気の原因が高血糖だと疑われる場合は、このような糖質制限を2週間ほど続けてみましょう。

②量より質で食生活の改善を
40歳以降、1日の摂取カロリーの標準的目安は、2,000キロカロリー前後だといわれています。しかし、食後、強烈な眠気やだるさを感じる人は、過食の可能性が。まずは医療機関で自分の血糖値を測り、医師に診断してもらいましょう。

そして、肥満気味の人は、腹八分目の1,600キロカロリーくらいになるよう食事に気をつけてください。人間は美味しくて質の良い食べ物を摂ると、満足感を得やすい傾向があります。安く大盛りの牛丼を食べるより、質の良いステーキを少量食べるようにすると、過食防止に。そして、会話を楽しみながら、夕食だったら1時間くらいかけてゆっくり食べると、血糖値の急激な上昇を防げます。

③適度な運動で体質改善
ウォーキングなどの適度な運動を日常生活に取り入れることは糖尿病の予防に効果的です。そしてストレスは血糖を上昇させるので、ストレスから解放される趣味の時間を作りましょう。ただし趣味のスポーツでストレス解消を目論んでも、勝ち負けにこだわると逆にストレスになるので要注意です。

身体を動かすことを習慣化させると、体調も整い精神も安定してきます。外出時は少しだけ速めに歩く、3階までなら階段を使う、1日7,000~10,000歩を目標に歩くなど、日常生活でも取り入れやすい運動を続けてください。

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