はじめに

みなさんは代償運動という言葉を聞いた事はあるでしょうか?
私も聞いたことは無かったです。
しかし、ケガをしてリハビリを行う時など代償運動を行なっている様です。
代償運動とはどんな運動のことなのでしょうか?
今回は代償運動について少しですが紹介したいと思います。

代償運動

代償運動とは、本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作や運動を行うことです。

 リハビリテーションの現場において代償運動は、疾患や怪我によって機能が障害され、ある動作や運動が行えなくなった時に、ほかの筋肉の動きで動作を補って行うこと、あるいは、何か道具を利用することや環境を整えることで行えない動作を補完して目的を達成することを指します。

日常生活の場面やスポーツなどにおいて、代償運動がその人にとって改善すべきものである場合には、まず、代償動作が起こっている要因を探ります。そして、本来使われるべき筋肉を働かすことや関節の可動域を広げること、バランス力や協調性の向上を促して、代償運動が出現しないように姿勢や動作を修正していきます。

例:トレーニング

例えでいえば、腕(上腕二頭筋)の筋肉をつけようとアームカールを行うときに、負荷が大きすぎると何とか上まで挙げようとして背中を反らしながらエクササイズを行うといったことです。これは本来、上腕二頭筋を鍛えるエクササイズですが、背筋を使うことでより大きな負荷を挙げられたような実感がわきます(が、実際には背筋のトレーニングも加わっています)。こうした代償運動を起こさないようにするためには正しい姿勢でエクササイズを行うことが大切です。アームカールの場合であれば、壁ぎわに背中をつけてしまえば背筋を使って負荷を挙げることができなくなるため、より上腕二頭筋に集中してトレーニングをすることができます。

代償運動の問題

◆「本来使うべき筋肉を使わずにほかの筋肉を使ってきたことにより、使われなかった筋肉の筋力が低下し、過剰に使ってきた筋肉に負荷がかかって痛みにつながること」
◆「非対称な姿勢をとることにより、姿勢のゆがみが生じてくること」
◆「筋力の低下や姿勢のゆがみが長年続くことにより、関節に負担が生じて変形性関節症などをまねくこと」
◆「非効率な動作となっており、動作のパフォーマンスやスピードが落ちていること」
などがあげられます。

 代償運動がみられ、代償運動により身体の機能的な問題が生じている場合や、動作が非効率となっている場合、日常生活に支障をきたしている場合、将来的に痛みや障害につながると予測される場合には、本来、使うべき筋肉を働かすように促し、関節の制限がみられる場合には関節の動きを拡げ、ほかの筋肉や関節に負担がかかりにくい姿勢や動作に修正します。

最後に

すべての代償運動が悪いものではなく、障害された機能を補って生活機能の低下を防ぐことは必要なことでもあります。
代償運動であっても、その人の生活の質を維持するために必要な動作であり、安全に行えているものであれば推奨すべきものもあります。大切なのは代償運動がみられたときになぜ行っているのかを探ることと、それは修正すべき動作であるのか、推奨すべき動作であるのかを判断して対処することだと言えるでしょう。

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