浅草寺

●江戸庶民の信仰を集めた観音様は今でも東京を代表する名所

参道の仲見世には名物の雷おこしや人形焼きなどを売る店が軒を並べる。江戸時代に建立された本堂などの伽藍は、東京大空襲でほとんどが焼失。急勾配の屋根が特徴的な本堂や五重塔などは戦後に再建された。大提灯で有名な雷門も昭和35(1960)年に松下幸之助氏の寄進によって再建されたものだ。元日0:00に弁天山にある鐘楼で「除夜の鐘」が打たれる。それを合図に本堂外陣では詰め掛けた参拝者から大きな歓声が湧き上がる。

湯島天満宮

●学問の神様として受験生に不動の人気を保つ湯島天神

創建は雄略天皇2(458)年で正平10(1355)年に菅原道真公を祀り、文明10(1478)年に太田道灌により再建。境内には天神様の使いの動物・牛の像があり、牛の像を撫でるとご神徳を得るといわれている。道真公は文人からも崇敬され、参拝者に新井白石の名も見える。『婦系図』の舞台として演劇や映画・歌謡曲に「湯島の白梅」の名を高らしめた小説家・泉鏡花の筆塚もある。また、境内は安藤広重の『江戸百景』などの画題にもなった。

深大寺

●東日本最古の国宝仏を奉安する関東屈指の古刹

深大寺は天平5(733)年に開創された関東屈指の古刹であり、厄除けや縁結びの寺として有名。三が日の人出は約20万人にのぼる。武蔵野の緑豊かな森の中に位置し、都内寺院の仏像で唯一にして東日本最古の国宝仏である「釈迦如来像」が祀られている。四季折々の行事も多く、年間を通して多くの参拝客が訪れる。毎年3月3日、4日の厄除元三大師大祭は、日本三大だるま市の一つで、7万人以上の人でにぎわう。また、400年余りの歴史を持つ「深大寺そば」も有名で、門前の参道には20軒余りのそば屋が並び、大変な活況を見せている。

日枝神社

●江戸城の鎮守として徳川家の崇敬を集めた「山王さん」

鎌倉時代初期、武蔵野開拓の祖神・江戸の郷の守護神として江戸氏が山王社を祀り、文明10(1478)年、太田道灌が江戸築城にあたり川越山王社を再勧請した。社殿は昭和20(1945)年5月に焼失し、戦後に再建された。笠木の上に合掌のような破風が付いた山王鳥居は、大山咋神を祀った神社特有の形。神門と拝殿前に夫婦猿の像が安置されていて、雌猿は赤子を抱いている。猿は日枝大神の使いとされ、神猿(まさる)=魔が去るの意から魔除け・厄除けや、群れで子供を育てる習性から家門繁栄にもつながるといわれている。

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