食物繊維は糖分の消化吸収を緩やかにする?

現代の日本人に不足しがちな食物繊維ですが、お通じをよくするだけでなく、摂取不足がさまざまな生活習慣病に関連すると考えられています。
例えば、穀物の食物繊維を摂ると糖尿病を発症するリスクが低下するという報告や、食物繊維の摂取量を増やすと血糖値が低下するという報告があることなどから、糖尿病の方は1日20g以上の食物繊維を摂ることがすすめられています。

増粘作用のある食物繊維を摂ると、おなかの中の食べ物の粘り気が強くなり、胃から腸への移動がゆっくりになるため、糖分の消化や吸収が緩やかになります。そのため食物繊維は、食後に急に血糖値が上がるのを防ぐことができるといわれています

血糖値を上がりにくくするためには、食物繊維は主食の前?後?

食後の血糖値の上昇を少なくするためには、食物繊維を摂るタイミングも重要です。食物繊維が豊富に含まれた野菜などは、主食よりも先に食べるようにしましょう。
また、かむ力が衰えると、血糖値が乱れやすくなるともいわれています。食卓に着いたらまず、食物繊維の豊富な食材をよくかんで食べるようにするとよいでしょう

食物繊維が多い食べ物

100g中に含まれる食物繊維の多い食物

1位キクラゲ黒(74.2g)
2位干しヒジキ(54.9g)
3位干しシイタケ(43.4g)
4位乾燥もののカンピョウ(25.8g)
5位インゲン豆(19.8g)
6位乾燥ものの切り干し大根(17.9g)
7位きな粉(17.1g)
8位乾燥ものの小豆(16.0g)
9位乾燥ものの大豆(15.0g)
10位 干し柿(10.8g)

皆さんも積極的に食物繊維を摂取して健康に過ごしましょう!!

関連するキーワード