
おつまみやチョコレート菓子、ピーナッツバターなど、日本でもお馴染みの落花生。どんな効果があるのでしょうか。
沖縄の“ジーマーミ豆腐(ピーナッツ豆腐)”や千葉県の“味噌ピー(ピーナッツの味噌炒め)”など地域色の強い料理方法があるほか、北海道・東北・千葉県などの一部地域では節分の豆まきに大豆ではなく落花生をまく地域もあるなど、日本全国で親しまれている食材の1つです。
アンチエイジング
ピーナッツの薄皮(渋皮)にはポリフェノールの一種で、サプリメントとしても最近人気を集めているレスベラトロールが含まれています。レスベラトロールは若返りの成分と呼ばれるほど強い抗酸化作用が認められています。加えてビーナッツは抗酸化作用を持ち「若返りのビタミン」と称されることもあるビタミンEも含んでいます。ビタミンE含有量は100gあたり10.1mgとアーモンド(31mg)には敵いませんが、クルミやピスタチオは含有量が1mg台ですからナッツ類では豊富な部類であると言えます。このため抗酸化作用に優れたナッツ・アンチエイジングに役立つ食材として注目されています。
ピーナッツに含まれているレスベラトロールの大半は、剥いて捨てられてしまうことも多い渋皮部分に含まれています。ビタミンEの含有率も渋皮の方が高いと言われていますから、抗酸化作用を期待する場合は渋皮付きで食べたほうが良いそうです。
生活習慣病予防
脂質が多いピーナッツですが、ピーナッツの脂質にはオリーブオイルなどで知られる一価不飽和脂肪酸(オメガ9/n-9系)のオレイン酸が多く含まれています。オレイン酸は善玉(HDL)コレステロールを減少させることなく、悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあることが報告されています。また強い抗酸化作用を持つレスベラトロールも悪玉コレステロールや過酸化脂質を抑制する効果が期待されていますし、オレイン酸も不飽和脂肪酸の中で酸化されにくく過酸化脂質を作りにくい性質もあります。このためピーナッツの適量の摂取は高血圧や動脈硬化を始めとした心疾患予防の予防に有効であると考えられています。
美肌効果
ピーナッツ、特に渋皮に多く含まれているポリフェノールのレスベラトロールは、美肌を保持するのに欠かせないヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンを壊す酵素の働きを阻害する働きがあることが報告されています。エストロゲン様作用からも肌の水分調節やコラーゲンの生成促進、生理前の肌トラブル予防などの効果が期待できるそうです。レスベラトロールは優れた抗酸化物質でもありますし、ピーナッツには同じく抗酸化作用を持つビタミンEも含まれています。このため肌の潤い・ハリを守り、シワやタたるみなどの肌老化を予防する働きがあると考えられています。
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