
さまざまな香りで楽しめるのが魅力の紅茶。どんな効果があるのでしょうか。
ヨーロッパでは古くから、紅茶は薬として用いられていたそうです。紅茶はインドのイメージが強いかと思いますが、中国やスリランカ、ケニアなどでも作られています。産地ごとに製法が異なるため、それぞれの香りや味を楽しむことができるのが紅茶の素晴らしいところです。
リラックス効果
紅茶にはリラックスやストレスを解消する効能があります。
まずは紅茶の持つ香り。茶葉本来の香りや、香りづけされたフレーバーティーの香りを嗅ぐだけでホッと幸せな気分にさせてくれます。
紅茶の香り成分はすべて解明されていはいませんが、およそ300種類もあるとされています。なかでもリナロールやゲラニオールが挙げられます。
リナロールはレモンのような、ゲラにオールはバラのような香りをもっています。
また、紅茶に含まれるテアニンにもリラックスさせる効能があります。リラックス時に発生する脳波「α波」が多く出現し、筋肉も緩んで血行が良くなることから、冷え性の改善にも効果があります。
活性酸素の除去
紅茶の赤い色は、テアフラビンとテアルビジンという赤色の色素によるものです。紅茶を作る過程で茶葉に含まれるカテキンが変化してできます。この二つの成分はポリフェノールの一種で、強い抗酸化力を持ちます。テアフラビンやテアルビジンを摂取することで、老化や細胞障害の原因となる活性酸素を取り除くことができます。活性酸素を取り除くことで、それによって引き起こされる生活習慣病の予防、がんの予防、老化の抑制などの効能が期待されます。
飲用以外の使い方
カゼやインフルエンザの予防には緑茶でうがいをすることが有効ですが、紅茶にも同様の効果があります。紅茶に含まれるテアフラビンがウイルス粒子を凝集させ、感染力を失わせます。
紅茶でうがいをすると、歯垢がつくのを防ぐ効果が期待されています。また紅茶にはフッ素も含まれているので、歯のエナメル質の強化に役立ちます。紅茶には消臭効果もあるため、紅茶でうがいをすると口臭予防になります。
紅茶ポリフェノールには殺菌作用があるので、水虫になった足を紅茶で洗浄したり清拭したりすると水虫が改善することがあります。