「光化学スモッグ」とは

「光化学スモッグ」は、健康に影響を及ぼすことがある大気汚染の一種で、工場や自動車の排気ガスなどによる大気中の汚染物質が紫外線を受けて化学反応を起こし、光化学オキシダントという物質ができることで発生します。この光化学オキシダントの濃度が高くなると、大気中に白いもやがかかったような状態になり、このもやが「光化学スモッグ」なんだそうです。夏の暑い日の昼間に多く、特に日差しが強く風の弱い日に発生しやすいそうです。

「光化学スモッグ」の影響と対策

「光化学スモッグ」の人体への影響としては、目がチカチカする、目が痛い、目に異物感があるなどの「目の症状」、喉が痛くなる、咳が出る、呼吸が苦しくなるなどの「呼吸器の症状」、他には、症頭痛やめまい、吐き気、手足のしびれなどの症状があります。

光化学スモッグ注意報が発令されたら、外出を控えて、窓を閉めて室内で過ごしましょう。外出していた場合であれば、家に入ったら手を洗い、洗眼を必ずしましょう。シャワーを浴びて皮膚をきれいにするのも効果があります。

この時期は学校の運動会が多く開催されますが、屋外での激しい運動は避けるのが賢明です。乳幼児、お年寄り、病弱な人は光化学スモッグの影響を受けやすいので不要な外出はせずに屋内で過ごしましょう。

夏の暑い時期に光化学スモッグによる影響を身体に受けると、熱中症の症状と思われがちですが、光化学スモッグの場合、目や喉に症状がでますので熱中症との違いがあります。目や喉に症状がある場合には目を洗ってうがいをして屋内で安静にして回復するのを待ちましょう。

注意報が出た時、干してある洗濯物はどうするべき?

意外にも「光化学スモッグ」が発生しても洗濯物への影響は心配ないそうです。干している洗濯物に付着し、身体に悪い影響が出るような気がしますが、光化学スモッグは他の物質にぶつかるとその衝撃によって酸素に分解されるという性質があるそうです。このため、洗濯物を外に干しておいても光化学スモッグの原因物質が洗濯物にぶつかって酸素に分解されてしまうので、外干しの洗濯物に大きな影響がないということになるそうで、洗濯物には光化学スモッグが付着しないということになります。

注意報が発令されたからと、急いで洗濯物を取り込んでいる方が、返って悪影響となってしまうので、注意しましょう。

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