サヨリとは

サヨリは、「細魚」と書き、その名の通り細長い姿が特徴です。大きいものだと、全長40cmほどで、下顎が長く突き出し、上顎は小さな三角形をしています。この、一見アンバランスな形の口を持つ意味は、現在のところははっきりとわかっていないようです。この下顎の先端の色は、生きているときには赤く、背中は青緑色をしていますが腹側は銀色で、筋肉はなんと半透明をしています。
沿岸性であるサヨリは、樺太の西側から台湾にかけての北西太平洋をはじめ、日本海や黄海、渤海湾の陸地近海などに広く生息しています。海面すれすれを群れで泳ぎ、動物プランクトンを捕食したり、海藻の断片を摂食しています。また、サヨリは危険を感じるとよく空中にジャンプすることでも知られています。サヨリ科の魚の中には、淡水域にまで侵入するものも多いのですが、サヨリの場合は汽水域まで進入することはありますが、純淡水域にまで進入することはないと言われています。
4月中旬~8月中旬の時期がサヨリの産卵期であり、この時期になるとサヨリは群れで藻場に入り込んで、直径2.2mm程度の大粒の卵を、粘着糸で海藻や海草に絡み付けるのです。孵化した仔魚の全長はわずか7mm程度で、2.5cm程度まで成長すると、サヨリの大きな特徴である下顎が伸び始めます。そして、全長27cm程度にまで成長すると、成魚とほとんど同じ姿形になるとされています。ちなみに、サヨリの寿命は2年程度だとされています。

栄養や効果とは

主な成分としては、タンパク質、脂質、ビタミンB群(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などを含みます。

サンマ・タチウオ・ウナギなど細長い魚は総じて脂質が多いが、サヨリに関しては高タンパク、低脂肪、低カロリーな魚に分類されます。良質なタンパク質には体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあり、脂質が少なく消化吸収がよいので病中病後の体力回復にもうってつけ。また、高齢者や子ども、ダイエット中の人にも適した食材と言えます。

ビタミン類はどれも少なく効能が期待できるようなものはありませんが、ミネラル類では亜鉛が比較的多く含まれます。亜鉛は味覚を正常に保つ作用があり、その他にもインスリンの合成を促進したり、有害物質の排出機能を高める働きがあります。脂質が少ない割にはコレステロールが多めですが、気にするほどの量でもない。

二日酔いにもおススメ

お酒を飲むことでナイアシンは消費されていきますので、二日酔いを予防し、免疫機能の向上、味覚を正常に保ってくれる栄養をたっぷり含んでいるサヨリは、お酒のつまみとして最高の食材となります。

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takuji

こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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