
香りづけに使われることが多い三つ葉。その効果は?
茶碗蒸しのトッピングやお吸い物の具でもお馴染み三つ葉は、和食を代表する香味野菜の一つ。おひたしや辛子和えなどに野菜としても活用されていますね。
食欲増進
ミツバの香りは消化器系の働きを活発化させると考えられていて、消化促進・食欲増進効果も期待されています。リラックス効果と合わせてストレスによる食欲不振などの胃腸トラブル緩和にも役立ってくれるそうです。間接的な働きとはなりますがβ-カロテンなどの抗酸化作用も酸化による内蔵機能低下予防に繋がります。
むくみ予防に
ミツバはミネラル類の中で100gあたり500mgとカリウムを多く含んでいます。カリウムはナトリウムとバランスを取り合うことで水分バランスを整える働きがあることから、高血圧やむくみ対策に役立つとされている栄養素。カリウムほど多いというわけではありませんが、ミツバにはカリウムの運搬や体液循環をサポートしてくれるマグネシウム・血液循環をサポートするビタミンEなどの栄養素も含まれていますから、むくみ改善のサポートとしても役立ってくれます。
ビタミンKも豊富
三つ葉にはビタミンKという脂溶性ビタミンの栄養素が含まれています。
ビタミンKには血液を凝固し、止血作用があることから止血ビタミンとも呼ばれています。
ビタミンKは骨にカルシウムを定着させる働きもあり、骨を丈夫にする効能があります。
脂溶性ビタミンは油と一緒に摂ると吸収率が良くなるので、炒め料理がおすすめです。
生活習慣病予防に
ミツバ、特に糸三つ葉は生100gあたりのβ-カロテン量が3200μgとニラや西洋かぼちゃに迫るほど多く含まれています。同じく抗酸化作用を持つビタミンEも0.9mg、ビタミンCも13mg含まれていますから抗酸化物質の補給としても役立つ食材と言えます。こうした抗酸化作用を持つビタミン類の補給は、血中脂質が酸化されて出来る過酸化脂質が血管に蓄積して起こる動脈硬化・血栓の予防にも繋がります。