“歪みランナー”の約半数は身体の歪みに自覚なし

笹川スポーツ財団による調査「成人のジョギング・ランニング実施率の推移」によると、近年の健康志向の高まりに伴い、スポーツ人口が全年齢において増加傾向にあると言われています。また、2020年に控えている国際的大型スポーツイベントに向けたスポーツ庁の様々な取り組みも影響し、その実施率は今後も上昇することが予想されています。そこで、ひとの身体活動をサポートする商品を製造・販売する日本シグマックス株式会社は、男性17名、女性14名、計31名の”初心者ランナー”を対象に「ランニングフォームに関する実証実験」を実施いたしました。

実証実験を監修したトライアスロンコーチの中島靖弘氏によるランニングフォーム診断では、全被験者の半数以上が「足首、膝、股関節、腰などにいわゆる歪みがあり、その影響でランニングフォームに悪影響を及ぼしている」と指摘しています。(図1)

しかし、そのうち約半数が「自身の身体の歪みに自覚なし」と回答しており、無意識のうちに”歪みランナー”になってしまっていることが本実験により判明しました。(図2) 日常生活の姿勢の悪化や癖による筋肉バランスの悪化などがその原因とされており、歪みから生まれる身体のアンバランスさが走動作にも悪影響を及ぼすほか、ランニング時の疲労に大きく影響すると言われています。

また、被験者へのアンケートによると「ランニング時に疲れやすい / 痛む部位」として最も多く挙がったのが「膝(53%)」という回答で、身体の土台となる足元の歪み(足部アライメント異常)が、「膝」や「腰」を含む身体全体の歪みの原因になっていることが分かりました(図3)。

健康のために行っている人も多いランニングですが、実は知らないうちに足元のバランスが崩れており、さらに、その事実に気づいていないランナーが多いという結果が出ています。

本当にフィットしたシューズを見つけるのは至難の業?

ランニング時の「キモ」となるランニングシューズを選ぶ際に重要視する点について、アンケート回答で一番多く挙げられたのは「フィット感」、次いで「クッション性」が多く挙げられました。(図4)

多くのランナーが「フィット感」を求めている一方で、実際には”歪みランナー”が半数以上を占めていることから、専門店でアドバイスを受けてシューズを購入する必要性とその改善策を講じる必要性があるという結果が明らかになりました。さらに、トライアスロンコーチの中島氏は「動きのクセや姿勢の悪化による身体の歪み、遺伝や骨格の問題による身体の歪みをストレッチングや体幹トレーニングなどで矯正することが理想だが、それらによる改善にも限界がある。」と指摘しています。しかし、同氏は「自分の足型に適したシューズを選ぶことに加え、ランニング用のインソールを効果的に取り入れることは、足元の歪み(足部アライメント異常)だけでなく、その他の歪みによる身体全体への負担を軽減し、フォームの改善や走行時の快適さにつながる」ともコメントしています。

走り始めたきっかけ第1位は「ダイエットのため」

被験者へのアンケートによると、「ランニングを始めたきっかけ」として、もっとも多かったのは30%で「ダイエットのため」 であることが明らかになりました。(図5)次いで「健康のため」が27%と、健康志向の高まりとランニング人口の増加にはやはり深いつながりがあることがうかがえます。

また、男女問わず「おひとりラン」派が回答者の90%を占めているほか(図6)、ランニングの時間帯については「夜ラン」が圧倒的に人気であることが判明しました。(図7)

ランニングフォームへの悪影響の原因のほとんどは、姿勢や動きの”癖“

実験における総評として湘南ベルマーレスポーツクラブトライアスロンチームヘッドコーチ中島靖弘氏は「”走る”という動作は誰にも教わらずに行っている人がほとんどですが、その動作には多くのコツがあり、特にマラソンやランニングなど前に進むためだけに動きを集中させる場合、横方向へのブレやブレーキをかける動作を減らす事でランニング時の快適性が大きく変わってきます。ランニングフォームへの悪影響の原因のほとんどは、姿勢や動きの”癖“です。これらを改善するためのストレッチングやエクササイズを走ることと並行して続けることが大切ですが、ランニング中のオーバープロネーションなど遺伝や骨格上の特徴によるものはストレッチングやエクササイズでは解決することが難しいと言われています。人それぞれ違った形をしている足型に合ったインソールを使用するなど、有効かつ新たなソリューションを導入してみることで走行動作の改善、ひいては快適なランニング体験につながるケースが多いので、初心者・ベテラン問わず、良いと思ったものはどんどん試してみてください。」とコメントされました。

歪みランナーにならないよう、ランニングフォームやシューズを見直してみてはいかがでしょうか。

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