日本で「タマネギ」が食用として広まったのは、明治以降と言われています。当初は馴染みのない食材ということで、なかなか一般家庭に普及しなかったタマネギですが、『コレラに効く』という噂が広まり、爆発的に売れるようになったそうです。

タマネギは栄養豊富で、炭水化物、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンC、葉酸、カルシウム、鉄分、リン、カリウム、ビタミンやミネラルがきちんと含まれています。

高脂血症とは、血管の中の悪玉コレステロールや中性脂肪が多く、血液がドロドロになっている状態で、放っておくと、血管が詰まってより深刻な事態を引き起こしかねません。「タマネギ」は、そんな高脂血症だけでなく、高血圧に対してもすぐれた予防・改善効果があると明らかなっています。

実に80％もの糖尿病患者において、血糖値やヘモグロビンA1c（この値が基準値を超えると糖尿病の危険性があります）の低下という効果が見られました。糖尿病は悪化すると腎症や神経・視力障害など様々な合併症を引き起こす、恐ろしい病気です。

これらの合併症も、タマネギで改善するケースがたくさんあるとのことで、やはりタマネギの生活習慣病への効能は、間違いないもののようですね。

タマネギにはピリッとした辛みや、切ったときに涙が出てくる作用がありますが、これは硫化アリルという成分のため。この硫化アリルには、脂肪の吸収を抑える効果や悪玉コレステロール値を下げてくれる効果があるのです。

オススメの食べ方は、酢玉ねぎ。お酢の疲労回復を始めとするいろんな効果と玉ねぎの健康効果が一気に得られる、ありがたいものなのです。