渡り鳥などが羽を動かす時の筋肉などに使われるイミダゾールペプチドとは?
イミダゾールペプチドとは2つ以上のアミノ酸が結合したペプチドで、鳥類や魚類を含めた動物の筋肉に含まれており、動物の脳や心臓、肝臓や腎臓、神経系や骨格筋など広く分布しています。
はじめに
みなさんはイミダゾールペプチドという言葉を聞いた事があるでしょうか?渡り鳥などが冬を越すために何万キロという距離を休憩もせずに飛んでいくのも、イミダゾールペプチドの効果と言われていますね。
今回はそんなイミダゾールペプチドの効果などを少しですが紹介したいと思います。
イミダゾールペプチド
イミダゾールペプチドとは2つ以上のアミノ酸が結合したペプチドで、鳥類や魚類を含めた動物の筋肉に含まれており、動物の脳や心臓、肝臓や腎臓、神経系や骨格筋など広く分布しています。身近な食品では、特に鳥の胸肉・まぐろ・かつおなどの魚肉に多く含まれています。
イミダゾールペプチドの発見は意外と古く、1900年までさかのぼります。最初は、哺乳類の骨格筋中で発見されましたが、その後様々な種類の脊椎動物でも発見されました。さらに研究が続けられ、渡り鳥を祖先に持つガチョウの骨格筋中に豊富に含まれていることが発見されました。中でもイミダゾールペプチドの濃度が高かったのは、羽を動かす胸肉の部分です。
その後、研究によって疲労の程度を数値化することに成功したことがきっかけで、イミダゾールペプチドと抗疲労の研究は飛躍的に発展します。
効果
イミダゾールペプチドは、筋肉の中でつくり出される物質で、活性酸素を抑える働きがあります。最近の研究で、体内の活性酸素の発生を抑えれば、疲れにくくなるという報告がありました。慢性疲労症候群を予防・改善する効果、疲労回復効果に優れています。また、体内の疲労の原因となる乳酸の分解にも働きかけるとされています。
イミダゾールペプチドは長時間運動する際には欠かせない成分で、持久力や運動能力の向上効果があります。日頃から摂取しておくことが大切です
イミダゾールペプチドには、活性酸素を抑える働きがあるため、疲れにくくするとともに、体や肌を若々しく保つ効果もあります。また、イミダゾールペプチドのひとつであるカルノシンには、体内にAGEs(糖化最終産物)がつくられた時に、その蓄積を抑える効果があるとされ、こちらも老化の防止に有効であると考えられています
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