「牛乳」が身体に悪いは本当?

「牛乳」は飛鳥時代に仏教と共に日本に渡ってきたと言われています。当初は天皇家で薬として飲まれ、そこから平安貴族に伝わり、当時は高貴な人々の飲み物だったそうです。これが平安時代末期になると、貴族に代わって武家が台頭し始めます。武家は大豆を使った味噌や納豆を好んでおり、牛乳はこのタイミングでは日本の日常的な食習慣として根付くことはなかったようです。

時はながれ、再び牛乳文化が日本に流れ込んだのは、幕末。日本に移住してきた外国人がきっかけとも、明治天皇が牛乳を飲んでいることが新聞記事で報道されたからとも言われていますが、いずれにしても、日本人が日常的に牛乳を口にするようになったのは、この時代以降になるそうです。日本の食文化としては、牛乳はまだ日が浅いと言えます。

古くは高貴な人々しか飲めないほど、健康によい飲み物と考えられてきまいしたが、近年になって「身体に悪い」という説がしばしば言われ、心配されている方もいるそうです。諸説あるようですが、とある本が原因で、牛乳は身体に悪いと考える意見が広まっていったという説が有力のようです。

カルシウム不足の日本人には、やはり「牛乳」!

しかし実際は、牛乳に含まれる乳糖を上手に消化できない「乳糖不耐症」や「乳アレルギー」などの体質的な問題がない限り、適量を飲む分には牛乳が健康に害を与えることはなく、やはり健康に有益であるそうです。

むしろ、日本人の健康に関する課題の一つとして、「カルシウム」の摂取量不足が挙げられます。成長期の子供たちや、中高年女性に多い骨粗しょう症予防のためにもカルシウム不足の解消は大切で、カルシウムのより積極的な摂取が望ましいと考えられます。「牛乳」や乳製品はカルシウムの吸収率がよいと考えられており、日本人にとってもカルシウム源として非常に秀逸と言えるでしょう。

美肌効果やダイエット効果も!

「牛乳」に含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜を保護し、上皮細胞を作る機能に関わっています。また、ビタミンB群がエネルギー代謝に関わるため、代謝が活性化すると、肌も明るくなり美肌効果が期待できます。

また美しい肌を保つにはコラーゲンが重要ですが、コラーゲンはタンパク質から構成されています。牛乳に含まれる動物性タンパク質は、美しい肌を保つのに必要な栄養素なんです。

さらに、食事の前にコップ1杯(200ml)の牛乳を飲めば、ダイエット効果も期待できるそうです。脂肪分が多い牛乳を飲むと、脳の満腹中枢が刺激されてお腹がいっぱいになって満足感を得られます。少ない食事の量でも満足感を得られやすいため、食後にポテチやケーキなど、甘いものを食べずに済み、一回の摂取カロリーを抑えることが出来るので、ダイエットにも効果的なんです。

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