モロヘイヤの力
ほうれん草の様な見た目なのに、オクラみたいにネバネバした食感を持つ、ちょっと不思議な野菜「モロヘイヤ」。
他の葉野菜に比べると、まだまだ一般的ではないかもしれませんが、最近では近所のスーパーなどでも気軽に買うことができるため、少しずつ注目を集め始めている野菜です。
抗酸化作用
酸素を取り入れエネルギーを作る際、強い酸化力を持つ活性酸素を生み出します。この活性酸素が体内で必要以上に増えすぎると、身体の内側を酸化させ細胞や血管の老化を進めてしまいます。また、活性酸素はストレスや紫外線などでも生まれ、生活習慣病の原因にもなっているのです。
そんな少し厄介な活性酸素を減らすには抗酸化成分が有効と言われています。モロヘイヤには、βカロテンやビタミンC、クロロゲン酸などのポロフェノールなど、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。
抗酸化作用がある食材は数多く存在しますが、様々な種類のものを組み合わせて食べるのは大変です。そんなときモロヘイヤなら、強い抗酸化作用を持つ成分がいくつも含まれているので、効率的に活性酸素を減らしていくには、とても有効な野菜と言えるそうです。
便秘改善
モロヘイヤは便秘対策としてレシピに取り入れられることも多い食材で、実際に食物繊維量も生100gあたり5.9gと豊富です。ごぼう(生)100gあたりの食物繊維量が5.7gですし、同じく粘りのあることで一緒に紹介されることの多いツルムラサキは2.2gとなっていますから、野菜類の中でもトップクラスで効率の良い食物繊維補給源と言えます。ビタミンCも便を柔らかく保つ・腸内善玉菌の増加を助ける働きが期待されていますから、相乗して便秘改善をサポートしてくれます。
ストレス対策
モロヘイヤは生100gあたり65mgとビタミンCを多く含む野菜でもあります。ビタミンCは抗酸化作用やシミ予防など様々な働きを持つとされるビタミンですが、ストレス耐性を高める働きも期待されています。
ビタミンCがストレス対策にも役立つとされるのは、副腎皮質ホルモンや神経伝達物質の合成にも関係しているためです。副腎皮質ホルモンはストレス下で分泌されることが多いため別名「抗ストレスホルモン」とも呼ばれる存在。ストレスかの状況が多い=副腎皮質ホルモンの分泌量が増えるとビタミンCの消費も激しくなることが分かっています。このためビタミンCの補給は副腎皮質ホルモンの正常な分泌を保持するし、ストレス抵抗力の低下予防・向上に繋がると考えられています。
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