原因と症状
ぎっくり腰というと、すぐに腰の骨がどうにかなってしまったことをイメージしますが、主なきっかけは背中の筋肉・筋膜の損傷です。とくに、腰に力が入らずへなへなと座り込んでしまうような症状の場合は、いわゆる肉離れが生じている可能性が高いです。しかし、このときに無理をしたり、発症を繰り返したりすると、二次的に椎間板や椎間関節などの損傷を招き、さらに髄核ずいかくが飛び出して神経を圧迫する、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうこともあります。
対処法
海外ではぎっくり腰の事をなんていうかご存知ですか?
欧米では「魔女の一撃」と呼ばれてるそうです。
ぎっくり腰より怖く痛そうですよね。
ぎっくり腰になったら、早急に近くの治療施設に行きましょう。ぎっくり腰になってすぐは痛いながらも意外と動けてしまうので、甘く考えてしまいがちです。しかし、初日にちゃんと処置をしないと、痛みの原因である炎症物質がどんどん拡大していってしまいます。動ける初日のうちに専門機関に行って治療をうけることが、あとあとの痛みを抑える最善策です。
もしも休日や深夜などの病院が閉まっているときにぎっくり腰になってしまった場合は、ご自宅で絶対安静にして患部を氷のうなどで冷やしてください。
我慢せず、病院に行くことも大事
ぎっくり腰は、数日で徐々に回復していきます。しかし、痛みが強く日常生活に支障が出る場合には、適切な対処により症状を軽くできますので、我慢せず整形外科を受診しましょう。
また、注意しなければならないのは、安静にしていても痛みが軽くならない場合やしびれや脱力をともなう場合、尿もれが起きる場合などです。
これらの症状がある場合、病気が原因の急性腰痛と考えられます。正しい診断が必要ですので、できるだけすみやかに病院に行きましょう。