今年は大漁!秋の味覚「秋刀魚」

今年の「秋刀魚」漁は、7月上旬の解禁直後から不振だったそうですが、8月下旬に入り北海道沖で漁獲が回復。主産地の根室港では、水揚げ量が秋本番のピーク時に匹敵するほどの水揚げ量だったそうです。これにより、今年は美味しい秋刀魚が安価で手に入るとのこと。

秋の味覚の代表格である「秋刀魚」は美味しいだけじゃなく栄養も満載。どんどん食べましょう!

DHAやEPAだけじゃない「秋刀魚」の栄養!

「秋刀魚」はDHA(ドコサへキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富で有名ですね。どちらも体内ではつくりにくいため必須脂肪酸と呼ばれ、秋刀魚や鰯、鯖などのいわゆる青魚の脂肪に多く含まれています。中性脂肪を減らし、血圧やコレステロール値を正常に保ち、血栓ができるのを防ぐはたらきあるため、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、高血圧など、生活習慣病の予防や改善が期待されます。

またDHAは、脳や神経の発達や機能維持には不可欠な栄養素。細胞やホルモンのはたらきを高める機能があります。DHAを積極に取り入れることで、記憶力や認知機能の向上に効果があると考えられています。

その他にも「秋刀魚」には、さまざまな栄養素が含まれています。必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質のタンパク質、貧血防止に効果がある鉄分、骨や歯をつくるカルシウム、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどです。また、はらわたには美肌効果があるといわれるレチノールが豊富に含まれます。

よい脂を逃さないため、「秋刀魚」の焼き過ぎには注意!

「秋刀魚」と言えば、塩焼きですよね。自宅のおいしく焼くコツは、秋刀魚の両面に均等に塩をふって10分ほどおき、網にサラダ油を塗って身がくっつかないようにします。先にグリルに火をつけて温めておくと焼きムラが少なくなります。グリルの機能によりますが、強火の遠火で両面合わせて12~14分程度焼きます。グリル庫内は中心よりも端のほうが熱くなるので、魚は少し端のほうにおいて焼くのがよいようです。

また、長時間焼いてしまうと、DHAやEPAが入っている脂が流れ出てしまうので焼き過ぎは禁物です。少量の秋刀魚なら、フライパンにクッキングシートを敷いて焼いたり、ホイル焼きにしたりして、出た脂をソースにからめて一緒に食べるのもよいでしょう。なお、秋刀魚の皮の部分にもEPAやDHAが多く含まれています。皮も残さず食べるようにしましょう。

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