食欲増進

らっきょう独特の香りは、硫化アリルの一種である「アリシン」という成分によるものです。このアリシンは同じ鱗茎を食べる野菜の玉ねぎやにんにくにも含まれていて、唾液や胃液の分泌量を増やし、消化を助けてくれる働きがあります。
さらに、アリシンには食欲を増進させる効果もあります。夏バテなどで食欲がないときも、らっきょうが甘酢漬けになっていることでサッパリとして食べやすく、食欲増進により効果があるそうです。
また、アリシンはビタミンB1との相性がとてもよく、一緒に摂取することで通常の約7倍もの量を摂取できるそうです。(ビタミンB1には、炭水化物をエネルギーに変えたり、疲労回復や効果があります)豚肉にはビタミンB1が多く含まれているので、ポークカレーを食べる際には、らっきょうを付け合わせにすると良いみたいですよ。

コレステロール値の改善に

らっきょうの栄養には、フルクタンと呼ばれる成分も含まれています。
フルクタンとはフルクトース(果糖)の重合によって生じた多糖類の総称で、食物繊維の一種です。
効果や効能としては、腸内でコレステロールを吸着して排出する、という働きがあります。フルクタンはコレステロールを排出するため、コレステロール値の改善および動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防に効果を発揮します。
そして、血糖値の上昇を緩やかにする効能もあるため、らっきょうには糖尿病や肥満の予防にも役立つと期待されています。
フルクタンは、にんにく、ゴボウ、菊芋にも含まれていますが、らっきょうに含まれる量はダントツです。

整腸作用

らっきょうには水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は、体内の水分でドロドロに溶けて、腸内の老廃物を巻き込んで一緒に排出してくれる効果があるので、便秘で悩んでいる方にも効果的ですし、腸内をスッキリさせることで、デトックス効果も期待できます。
便秘になると、お腹が張って苦しくなる事はもちろん、ぽっこりお腹の原因になり、見た目もあまりよくありません。さらに、体内の毒素の約75%は便に含まれ排出されると言われているので、便が出ずに長い期間腸に溜まっているというのは、腸にとってもよくない状況です。