カフェインの効果を期待して、集中力アップや眠気覚ましに飲む方も多いでしょう。
しかし、一方で「依存性がある」「カフェイン中毒になる」などの体への影響を懸念する声も。

果たしてエナジードリンクは本当に体に悪いものなのでしょうか?

エナジードリンク

エナジードリンクとはカフェインを多く含む飲料のことです。一般のペットボトルの水やお茶同様、清涼飲料水にあたります。

医薬品・医薬部外品に分類される栄養ドリンクと違い、「滋養強壮」「食欲不振に効果的」などといった効能や効果を示す文言の表記は認められていません。
パワーを引き出してくれそうな謳い文句につい引きずられそうですが、エナジードリンクの効能が実証されているわけではないのです。

とはいえ、人体に有効な成分が含まれているのは事実。エナジードリンクの主成分であるカフェインには覚醒作用や利尿作用が、カフェインと並び多く含むアルギニンには、疲労回復や筋肉増強が期待されています。実際にどの程度効果があるかはさておき、エナジードリンクのおかげでパフォーマンスが向上したという人は少なくないでしょう。

ではなぜエナジードリンクは「危険」といわれるのでしょう。それはエナジードリンクの成分そのものよりも、“飲む量”、そして“飲み方”に関係しています。

短時間&多量摂取がカフェイン中毒になる可能性も

カフェインの許容量には個人差があるため「○本以内であれば大丈夫」とは一概にはいえませんが、一度に1000mg(1g)以上のカフェイン摂取で中毒症状が現れるといいます(成人の場合)。
これは230mgのカフェイン入りドリンクを4、5本飲み干す計算になります。

しかし、このような飲み方は「度が過ぎる」事例です。通常は1日1本程度であればほとんど問題ないと考えられています。
もちろんカフェインに弱い方や子ども、妊娠中の方は避けるべきですが、健康な人でも立て続けに何本も飲むのは危険だと言わざるをえません。

普通の範囲内で堪能しましょう。

エナジードリンクそれ自体は、決して悪いものではありません。しかし、ほかの栄養ドリンクよりもジュース感覚で飲みやすいため、つい過剰摂取につながってしまいがちです。

何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」。気になる人は成分表をチェックし、自分の体質や体調を考えながら、常識的な範囲内で楽しむようにしましょう。