先週の土曜日に阪神競馬場にて行われた第27回アーリントンカップは、1番人気dwルメール騎手騎乗のタワーオブロンドンが優勝しました。後方からの追走となったタワーオブロンドンでしたが、直線では注文通りの末脚が炸裂し、昨年末の京王杯2歳ステークスに続く2勝目を挙げました。ルメール騎手と藤沢調教師ともに、このレースは初勝利となりました。2着には3番人気の川田騎手騎乗のパクスアメリカーナが後方から脚を伸ばし、3着にはこれまた後方から4番人気でデムーロ騎手騎乗のレッドヴェイロンが追いこんだかたちでした。尚、この上位3頭にはNHKマイルカップへの優先出走権が与えられました。

レース内容

スタートはほぼ揃ったかたちに中からラブカンプーが好発を切って先頭へ。それに応じたダノンスマッシュやインディチャンプなどもすぐ後ろを追いかける状態となりました。アリアあたりもスルスルと2列目に入り込み、その後ろにウォーターパルフェ、リュウニユキナなどで先団を形成。中団にはパクスアメリカーナやタワーオブロンドン、ラセットが固まり、後方にはイルルーメ、レッドヴェイロン、最後方からはピースユニヴァースといった隊列となりました。前半600m通過は34秒5とほぼ平均ペースで進み先頭はラブカンプー。しかし、先頭から後方の距離は広がらず、ほぼ団子といっても良い状態でした。更に4コーナー付近で後方軍団がギアを入れて先頭との距離がぐっと縮まり直線へ。直線を向くと先頭のラブカンプーが捉えられ、代わってインディチャンプが先頭。タワーオブロンドンはコース取りに苦しみ若干前詰まり状態で上がってこられずといった状況。内からはパクスアメリカーナがグンと上がってきて、200m過ぎたところでようやっとタワーオブロンドンが外に持ち出しトップギアへ。残り100mでインディチャンプがパクスアメリカーナに交わされ万事休す。外からは勢いよくタワーオブロンドンが末脚炸裂で一気に交わして優勝。そのままパクスアメリカーナが2着にはいり、インディチャンプとレッドヴェイロンの3着争いはレッドヴェイロンがなんとか交わした感じでした。

タワーオブロンドン

勝ったタワーオブロンドンは、個人的にはこのマイルという距離は長すぎると感じていましたが、今回の前詰まりからの末脚を見る限りでは、この距離にもしっかり適正できているのかなとも思えました。ただ、次走のNHKマイルでは、相手が更に強化され、本物のマイラーたちが集うかたち。皐月賞出走で4着のステルヴィオあたりも、もしかするとNHKマイル睨んでいる可能性も。今回のようにコース取りで苦しんでいる間に終わってしまう可能性も十分に考えられるのかなtと。どちらせよ、次走が楽しみです。

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