まさに予想どうりで終わったのかなというのが感想です。
3歳クラシック最後の王冠を手にするために、各馬が動き始めました。まずは先週行ったセントライト記念。会場こそは違うものの、前日に行われた秋華賞のトライアルレースでもあるローズステークス同様に、台風の影響を気にしつつ様子を伺いながらの予想ということになりました。結果としては、台風の影響による雨は早々と止み、セントライト記念当日は台風一過といった状態。それでもその日の5Rまでの馬場状態は重馬場といった感じでした。しかし台風一過の晴れと気温を考慮し、発走までの3時間で馬場状態はかなりの回復に向かうことを信じての予想ということにし、それが功を奏した今年のセントライト記念といったところでした。さてどのようなレース内容だったか振り返ります。

予想以上に苦戦も!1番人気のメンツを保ったアルアイン

皐月賞馬鞍上は松山騎手ではなくルメール騎手。タラレバとなりますが、正直なところルメール騎手ではなく松山騎手だったとしたらどう出ていたのかな?と思ってしまう一面もあった今回のアルアイン。どちらにせよ、馬個体の確かな強さを持っているというのも証明できたし、かなりのローペースから4コーナー曲がって直線のトップスピード戦となっても、ある程度は対応できるといった質があるのが証明されたと思います。さすがは速い馬が勝つと言われている皐月賞を制しただけのことはありますね。マイラー色が強いのかな?と思い込んでいましたが、そこはディープインパクト産駒。2200mでも対応が出来ていたので菊花賞も楽しみな一頭です。
7番枠からスムーズに抜け出し馬なりで好位4番手くらいを追走するカタチで展開しました。アルアインの良い面は、基礎スピードがあることもあり、自分の行きたいポジションにスッと抜け出せるところで器用さも持っていると思っています。しかしレースはかなりのローペース。それでも各馬の仕掛けが遅く、3Fで勝負してくるかと思いきや、結局仕掛けどころのタイミングが遅くなり、少し外に振ってからの直線のトップスピード勝負となってしまいました。突き抜けてくるかと思いきや、ミッキースワローに競り負けての2着フィニッシュ。
ここでタラレバを使うとしたら、松山騎手だったら仕掛けがもっと早くしていたのかな?といったところでしょうか。
あそこまで遅いペースとなれば、まあこうなるのかなといったところでしょう。菊花賞では、レイデオロに乗るであろうルメール騎手なので、本戦は松山騎手というところでしょうか。やはりこちらの方がしっくりくるし負けても仕方のないといった感じになれるのかな?

突き抜けた直線でセントライト記念制覇!ミッキースワロー

父はトーセンホマレボシ、母はマドレボニータ、祖父にはディープインパクトとジャングルポケットを持つミッキースワロー。今回の鞍上は初コンビとなった横山典騎手。初コンビで見事に初重賞制覇を成し遂げました。
今回のレースこそミッキースワローが待っていたカタチで序盤はスロー、3コーナーでジワジワ押し上げて直線でトップスピード勝負。もし仮に、菊花賞もこのカタチに持ち込めれるのであれば優勝有力馬に上がってきますが、仕掛けどころが沢山ある菊花賞の3000mにおいては、こうは上手くは行かないのかな?と思っています。京都大賞典からのジャパンカップの2400mローテーションも悪くないような感じで、むしろ無駄に菊花賞で使うよりはと思っています。
今回のレースで良かったのはアルアインを目の前に置けたところかなと。スタート自体は反応鈍く後方からの展開となりましたが、スローペースが幸いし追走も楽々で、直線に入るまでにアルアインに追いつけていた印象です。外に振られたアルアイン同様に横山典騎手も外のオープンスペースにもちこみ、最後の坂で抜き去っっての1着はお見事。差し馬の醍醐味を魅せてくれたミッキースワローでした。

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