先週の土曜日に阪神競馬場にて開催された第61回阪神牝馬ステークスは、4番人気で横山典弘騎手騎乗のミスパンテールが先手必勝パターンで逃げ切り、後続の追撃を許さずに清水ステークス、ターコイズステークス、京都牝馬ステークス、阪神牝馬ステークスと4連勝を飾りました。2着にはアタマ差で好位で追走して強襲した11番人気で北村友一騎手騎乗のレッドアヴァンセが、3着にはクビ差で1番人気で武豊騎手騎乗のリスグラシューが入ったレースでした。

レース内容

スタートはエテルナミノルクインズミラーグロが大きく出遅れてしまった以外は順調に飛び出した感じでした。11番枠からミスパンテールが勢いよく飛び出してそのままハナをとり、ジュールポレールが続くと、この日は先行策を選んだアドマイヤリードが3番手からの追走。中団にはリスグラシュー、ミエノサクシード、レッドアヴァンセ等が形勢し、後方には注目のオークス馬ソウルスターリングとラビットランといった隊列となりました。前半600m通過は37秒2と超スローペース。ミスパンテール騎乗の横山典弘マジックといった感じで、完全にマイペースへとネジ込んでしまった感じでした。タイムをみてもわかるとおり、6Fが最速を刻んでいるように残り400mで後方から一気に先頭へのプレッシャーが始まりました。先行を切って後方で待機していたソウルスターリングがスルスル番手をあげて2番手から3番手へ。それにつられて後方集団も上がってきてやや団子に近い状態で直線へ。直線にはいるとミスパンテールとレッドアヴァンセが併せた感じで追い比べにはいり、外に追い出したソウルスターリングは末脚が全く伸びて来ない感じ。変わってうちからジュールポレール、アドマイヤリード、外からリスグラシューが脚を伸ばしてきてものの、前を行く二頭の上がりタイムも早く差はほんの少し詰まったのみで追いつかず、結局、ミスパンテールがグンっ抜けて1着。続いてそのままレッドアヴァンセがクビ差で2着。よく追い詰めたものの、前半のスローのおかげで追いつけず終いのリスグラシューが3着といったレース内容でした。惨敗のソウルスターリングについて言えば、やはり出し切って勝てる馬なのかなといったところでしょうか。こうなるとスローになりがちな牝馬戦よりも、牡馬を相手にしている方がタイプ的には合っている気もしないわけではないですが、ここまでの対牡馬戦ではチカラ差が大きく生じている感じ。どこが折り合いつくのかな?といった印象ですね。ラビットランにしても、最後は良い脚を見せていたものの、ペースがここまでどスローじゃやりようがなかった感じでしょうか。しかしG1レベル相手となればまたペース配分も多少は異なるので、ここでひと叩きした結果がどう出るかといったところですね。

ミスパンテール

勝ったミスパンテールはこれで4連勝。重賞レースも3個のタイトルを手にした感じです。3歳クラシックでは桜花賞、オークスとノーチャンスでノーマークだったですが、古馬になって遅咲きといったところでしょうか。カラクレナイとともに4歳世代のマイル路線を引っ張れる存在になってきた感じですね。優勝したことで、遂にG1タイトルにも手が届くか。次走はヴィクトリアマイル。春の女王賭けて、いざ出陣ですね。

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