先週の日曜日に行われた第66回阪神大賞典は、岩田康誠騎手騎乗の3番人気レインボーラインがの重賞レース2勝目で優勝しました。いつもどおりの後方からの競馬となった今回も、最後の直線で前を行く馬を差し切っての優勝でした。鞍上の岩田康誠騎手は、白げの馬体で有名のゴールドシップ以来となる本競走4勝目と相性も良いところを見せつけ、本葉を管理する浅見調教師も1998年以来のメジロブライト以来となる2勝目を挙げました。2着には1馬身半差で2番人気で川田騎手騎乗のサトノクロニクルが、3着には京都記念に引き続き重賞制覇を狙っていた1番人気で武豊騎手騎乗のクリンチャーが入ったレースでした。

レース内容

スタートはほぼ全頭揃ったかたちでした。その中で二の足を活かしてヤマカツライデンがいつものようにハナに立つと、ムイトオブリガードがそれに続きました。1馬身ほど空いてトミケンスラーヴァが追走しその直後にクリンチャー、2馬身差でカレンミロティック。3馬身差でスーパーマックス、更に離れたところにサトノクロニクル、2馬身差でレインボーライン。また離れてアルバートが追走し、2馬身差でシホウ。ここから更に6馬身離れたところに最後方のコウエイワンマンとかなり縦長となった隊列になりました。前半の1000m通過は60秒1と平均ペース。ヤマカツライデンがレースを引っ張るかたちで続いていました。レースが動いたのは3コーナー付近。徐々にムイトオブリガードがペースを引き上げて大きく逃げていたヤマカツライデンとの差をジリジリ詰め寄ると4コーナーでは並走する状態に。これにつられて後方からも徐々に隊列を崩して前進する各馬で、外からはクリンチャーがジワリと脚を伸ばしてきました。その中でもひときわ目立ったのが大外から猛追してきたレインボーライン。また外から伸びてきたサトノクロニクルも追走し2番手まで上げて、クリンチャーと長距離界のドン・アルバートが3着争い。完全に抜け出したレインボーラインがそのままゴールし、続いてサトノクロニクル、クリンチャーとアルバートはクビ差でクリンチャーが競り勝ち3着といったレース内容でした。

レインボーライン

勝ったレインボーラインは菊花賞2着と実力はあるものに、なかなかメンバー構成を的にも恵まれず重賞の勝ちがなかったものの、今回はメンバー的にも恵まれようやく重賞2勝目を挙げることができました。やはりこの馬はペースが流れてくれたほうがあっており、後半特化型となるとアルバートの思う壺だったところをヤマカツライデンがうまくペースを引き上げてくれたおかげでトップスピードの質をそんなに問われずに済んだという点が今回の優勝に繋がったのかなといったところでしょうね。次走は本チャンの天皇賞春。今回のメンバープラスαとなるメンバー構成ですが、逃げ馬や先行馬に注目した上でこの馬の価値を見定めたいですね。

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