痛風とはどのような疾患なの?

どうして痛風を患うのでしょうか。歩くのも困難になる痛みの原因はどこにあるのでしょう。強烈な発作の根源は、尿酸にあります。

 尿酸はどの人の体にもあって、通常1日に0.6㌘作られます。それが血液や体液に溶けて、尿として体外に排出されます。

ところが、尿酸の濃度が上がって溶けないことがあります。

するとどうなるか。ナトリウム塩をつくり、その結晶が関節の内側に付着します。皮下にも溜まりやすく、腎臓にも影響を及ぼします。

あの強烈な痛みの発作は、尿として濾過されなかった老廃物のサインなのです。

 健康診断表などにみる尿酸正常値(血清尿酸値)は7.0mg/dℓ。これを超えると高尿酸血症、ひとつの目安です。

コーヒーが痛風抑止になる? コーヒーの効能とは

古来、薬として用いられたこともあるというコーヒーですが、なんといってもカフェインがよく取り沙汰されます。

脳の活性化に、思考力や集中力を高め、疲労感を軽減します。

仕事中にコーヒーブレイクする効果です。近年は、コーヒー豆を焙煎することによって生じる血中コレステロールの低下作用も着目されています。
また、コーヒーを飲むと、腸内環境を整え便秘を改善するともいわれています。

最近では、コーヒーを飲むと、糖尿病や肝疾患、心筋梗塞の抑止につながるとの説が注目を集めています。

コーヒーは痛風に効く?! 1日4杯のコーヒー

さらに痛風にコーヒーが効果的という研究が、アメリカをはじめ日本でも発表されています。

コーヒーをまったく飲まない人に比べて、コーヒーを飲む人は血清尿酸値が下がり、痛風の発作抑止になっているというのです。
ただし、1日4、5杯以上飲まなければいけないのです。

1日3杯では、尿酸値に変化が表れなかったそうです。たしかに、コーヒーには利尿作用があるので、理にかなっています。

なにしろ痛風を患っている人の多くが、あまり水分を摂られない傾向にあるので、水分補給の意味からも相乗効果かもしれません。

ちなみに、コーヒーだけでなく日本茶と並行して実験が行われた結果、日本茶では血清尿酸値に変化はみられなかったそうです。

無理のないコーヒー生活で痛風を予防しよう

コーヒー豆に多く含まれるクロロゲン酸は、浅煎りのコーヒーにたっぷりと入っています。(焙煎が過ぎると分解してなくなってしまうのでご注意を)。だから、食後に浅煎りのコーヒーを飲むと、高血糖の抑止にもなります。
さらに痛風に効果を発揮するとすれば、これでカウント1杯です。無理のないように、4杯以上飲んで、その効果を計ってみても無駄ではないでしょう。

 しかし、痛風対策にはやはり肥満に注意してアルコールを控えるのが基本。そして1日2㍑を目標に水分補給が肝心です。

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