先週の日曜日に小倉競馬場にて開催された第52回小倉大賞典は、1番人気で川田将雅騎手騎乗の4歳馬トリオンフが優勝しました。好ポジションから最終コーナーを折り返し先頭に立つと、そのまま後続を振り切っての勝利でした。鞍上の川田騎手は2016年のメジロマイヤー、2014年のラストインパクト、2016年のアルバートドックに続く4勝目と、このレースを得意としているようです。2着には、2馬身1/2差で後方からの猛追と脚を伸ばした15番人気の丸田恭介騎手騎乗のクインズミラーグロが、3着には1馬身1/4差で、こちらも後方から脚をのばしてきた4番人気で吉田隼人騎手騎乗のスズカデヴィアスが入りました。尚、2番人気と期待されていたダノンメジャーはレース終盤んで故障を伴い競争中止となりました。

レース内容

スタートはほぼ揃った状態から始まり、そこからヤマカツライデンが外からジワリと進出しハナを主張かと思いきや、更に外からウインガナドルがこれを交わして先頭へ。少し離れたところからサトノアリシア、タイセイサミット、そして好位にトリオンフが先行集団を形成し、後方集団にはダッシンブレイズ、ダノンメジャーや、クインズミラーグロ、ストレンジウォーク、スズカデヴィアス、そして最後方にはマサハヤドリームといった番手dw展開されました。前半の800mは47秒1と、前を行くウインガナドルとヤマカツライデンがせっている割にはほぼ平均ペースで流れた感じでした。レースが動いたのは3コーナー付近で、タイセイサミットが徐々に前へと進出して前の二頭を交わすと、それを合図にトリオンフも進出。後方からマサハヤドリームがジワリと番手をあげて最終コーナー。
直線を向くとトリオンフの一人旅状態で鋭く突き抜け、疑う余地もなく圧巻のフィニッシュでした。2番手以降の争いにはダッシンブレイズがペースをあげていきますが、それを外からトップギアで追い上げたクインズミラーグロに交わされ、更にはスズカデヴィアスにも差されて万事休す。

トリオンフ

勝ったトリオンフは昨年のこの時期に3歳という若さで去勢手術を行い、やはり去勢後ということでバランスが悪かったのか500万下の準オープンで足踏み状態でしたが、夏にはキレが戻り連勝。父はノーザンダンサー血統で母はダンスインザダーク血統。スピード、瞬発力、スタミナに優れている血を受け継いだトリオンフは、古馬となった今年の秋の天皇賞あたりで一気にスターダムとなる可能性が秘めているような気がします。タイプ的にはモーリスかなと。トップスピードの質に瞬発力を活かしてくる末脚が特徴のような気がします。気がかりは、小倉競馬場では好成績ではあるものの、東京、中山、京都、阪神ではどうなのかな?と言ったところです。

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