先週日曜日は、3歳牝馬の最後の王冠でもある秋華賞の出走優先権をかけて、激しい戦いが阪神競馬場にて繰り広げられました。台風が迫っている中の開催ということで、競馬ファンはパドックを見ている最中でも、ギリギリまで様子を見ての馬券購入となった人も多いはず。そう言った方々と、そうではなく早々と馬券購入購入された方での予想はだいぶ異なるものになっていたと思います。結果的には雨が一滴も降ることなく、芝の状態は良で発送時間を迎えたレースでした。雨の想定をした上での予想だったことで、急遽、1時間前に練り直しもした人も多いのでは?思考回路が爆発した人も多いでしょう。
さて、どんなレースとなったのでしょうか。

皐月賞同じ負けかたか!?ファンディーナ

皐月賞再来か?と思わせるレース内容で、こういったレース内容になるととことん弱い部分が見えてくるといった感じでした。
スタート自体は17番枠からまずまずの飛び出しを見せて、押すことなく馬なりでスーっと好位につけての道中となりました。カワキタエンカがグングン飛ばすカタチで進めていくなか、ペースもやや速い時計で進む展開となっていたので、好位につけているとはいえ、やや不安もある感じでした。7着に終わった皐月賞がまさに同じレース展開で、最後突き抜けることなく終わったのが皐月賞。しかし舞台は同性の牝馬たちの戦いということでそれでも最後は突き抜けると期待。外に振ってから、さあ来るぞと思ったのも束の間。結局、リサグラシューやミリッサに差されて、番手を落としての6着フィニッシュといった結果でした。
結局カワキタエンカの逃げにやられてしまったといえばそこまでですが、正直なところ、どんな馬場状態でも突き抜けて来るのがファンディーナと思っていたこともあってか、とても残念な気持ちとなりました。
この2戦見る限りでは、もう少し距離があった方が良いのかなと思うところで、秋華賞目標にするよりも、エリザベス女王杯、もしくはありえないとは思いますが、アルゼンチン共和国杯を戦っての有馬記念を目指しても良いのかなと個人的には思い、むしろその方が面白いところかなと。まあ、どちらにせよ末脚鋭いモズカッチャンやメイズオブオナー等の追い込み軍団を蹴散らしたカワキタエンカに拍手といったところでしょう。

冴える末脚で勝ち切った!ラビットラン

正直なところ全くのノーマーク。ローズステークスの場合、勝ち馬の条件として上がり3Fを良いラップで刻む馬が毎年勝ち切っているというデータがあるので、確かにラビットランもその候補には上がらなくてはならない馬でした。しかし、4戦中3戦がダートだったということで、完全に切っていた一頭でした。
前走の500万下で見せた上がり3Fが33.0を完全に見落としていたこともあり、ゆったりとした道中からというよりも、案外流れる中で突き抜けて来るタイプなのかもしれません。
本番の秋華賞も、馬場状態がパンパンの良となれば、無視はできない一頭で、おそらくゆったりとした流れからもトップスピードの質を考えると突き抜けてくる力はありそうです。
紫苑ステークスを勝ったディアドラといい、今回のローズステークスを勝ち抜いたラビットランにしろ、両レースをものにした良馬の勝ち方が非常に強いなと感じたレース内容でした。
アドマイヤミヤビが去った今、末脚勝負となった場合の楽しみが増えてきた印象になります。

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