毎年気持ち良いほど荒れてくれる中京記念ですが、今年は大きく荒れること無く、なんと無く静かに終わってしまった感じで、3連単も23番人気と払い戻しも静かな結果となり、中京記念らしからぬ内容でした。そんな中、1番人気の馬の複勝回数が過去10年で1度となっているなか、今回の1番人気ブラックムーンは3着に入りメンツを保った感じです。
距離を短縮して巻き返しを狙ったワンアンドオンリーと、今回が初めての重賞レースにもかかわらず、初制覇を成し遂げたいウインガニオンの走りを振り返ってみたいと思います。

もう勝てないのか?ワンアンドオンリー

2014年のあの頃の強さが懐かしさすら感じる今日この頃のワンアンドオンリー。そのワンアンドオンリーは7番枠を引いたことでかなり期待をしていた一頭でもあります。理由は語呂合わせ的でかなり抽象的な話となりますが、「日本ダービーを制する馬は最も幸運な馬」。そう、2014年の日本ダービーを制したワンアンドオンリーは幸運な馬、そして7番枠の7はラッキーセブンの7。といった感じと、あとはこれが大きな理由になりますが、やはり中京記念ということで、まともな予想をしてもラチがあかないということもあり、パッとしたインスピレーションでワンアンドオンリーに期待してみました。
スタートはまずまずの出だしですが、鞍上の横山騎手は後方に控えることを選択。最後方から二頭目の15番手からの追走となりました。
正直な感想を言わせてもらうと、ただ番手を下げて競馬しただけで、1番人気のブラックムーンを後ろにおいてのレースということもあり、ブラックムーンの出方も読みやすいポジションということで悪くはなかったのですが、どう考えてもトップスピード勝負となった場合にブラックムーンの前を取れるスピードはないので、3コーナー通過あたりでは中団にポジションニングできる位置につけていて欲しかったというのが個人的な気持ちです。
最後の直線をむかえた時点では、ブラックムーンはロスなく最内を走る一方、ワンアンドオンリーは逆に馬群のいる外に振られて?前塞がり気味となり、上がり3ハロン34.3はメンバー2番目の速さも良さが出るところなく10着に沈んだレース。全くのノーチャンスといった内容でした。神戸新聞杯で1着となってからは、まさかの16連敗中。国内では複勝率0%。こうなると、いよいよワンアンドオンリーとはお別れといったところでしょうか。

3連勝で重賞初制覇!ウインガニオン

ステイゴールド産駒のウインガニオンですが、ここまでオープンであったり500万下であったりといったレースでしか経験がなく、ここまでの戦績は21戦7勝の7-0-1-13と、勝つか負けるかが非常にわかりやすい一頭です。7勝はしているものの、今まで戦ってきた相手が相手で、イマイチここまでのレースが参考にし難い部分もあるため、一応は気をつけておこうと思った程度の馬ということでした。とはいうものの、今回出走したグランシルクにも前走のパラダイスOPでは勝っていたり、今回の1番人気をつけたブラックムーンにも昨年末のキャピタルOPでせっているということもあり侮れない部分は隠し持っていたのかもしれません。
スタートはまずまずの出だしで、得意の脚質でもある逃げに転じるかと思いきや、トウショウピストがハナを譲らず二列目3番手あたりで追走するレース展開となりました。ペースはややハイといったかたちでながれましたが、このラップタイムは大きく逃げたトウショウピストのもので、全体的の流れとしてはややスローに近いペースだったのかなと思います。こうなると必然的に先行するかたちでウインガニオンも自由に動ける状態となり、3コーナー過ぎたあたりから徐々にペースを引き上げていった流れで、4コーナー手前では大きく差があったトウショウピストとの差もなくなり、最後の直線では最内をロスなく立ち回り一気にトップスピードに持ち込み、ゴール手前ではグランシルクに差を詰められるものの問題なく2馬身ほどの差をつけてゴールイン。見事、初重賞レースにして初制覇を成し遂げました。

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