なんともゆったりとしたレース展開だった今年の新潟2歳ステークス。
勝ち時計1:34.6が物語、とてもゆったりとしたレース内容だった感じです
結局のところ、スタートからどの馬もハナを主張したがらなかったのか、何かの作戦だったのかは定かではありませんが、様子見すぎていた各馬、騎手といった印象です。どの馬も新馬戦を戦っただけということで、正直なにが得意な脚質かも定まっていないので、結局はわかりやすいトップスピードに頼った感じなのかなと。特に直線の長い新潟競馬場ということも後押ししてしまった要因だったのかなとも思えます。
今週末の札幌2歳ステークスに関していってもまだまだ未知の領域といったところ。来年のクラシックの展望のために、軽くチェックを入れておくといったくらいで良いのかな?といった感じでしょう。この時期の馬はこれから化ける馬もいれば、早咲きすぎてここから落ちてくる馬もいるということで、正直あまり参考にならないのが悩みでもあります。昨年の新潟2歳ステークスを制覇したヴゼットジョリーは、阪神ジュベナイルFで、オークス馬ソウルスターリングに大差で負けての5着だったり、桜花賞でも掲示板にすらかすらない10着と撃沈状態。ここ10年振り返って見ても、パッとした馬はジャスタウェイくらいかなと(そのジャスタウェイは新潟2歳ステークスでは2着ですが)。
どちらにせよ、成長段階の真っ只中ということですかね。
さて、ことしの新潟2歳ステークスはいかがでしたか?軽く振り返って見ます。

1着 フロンティア
2着 コーディエライト
3着 テンクウ
4着 エングローサー
5着 キボウノダイチ
6着 オーデットエイル

12着 ムスコローソ

といった着順でした。

最序盤で好位置につけたフロンティア!新潟2歳ステークスを制覇

今年の2歳馬戦線重賞制覇第1号は函館2歳ステークスを制覇したカシアス。それに次ぐ、第2号は先週末に勝ったのはダイワメジャー産駒のフロンティアとなりました。
8番枠から完璧なスタートで楽にハナを取りに行くかと思いきや、押すこととなくペースを抑えに走った感じでした。冒頭でもお話ししたように、様子見といったところだったのでしょうか。先に外から押してきたコーディエライトを先に行かせ2番手で追走するといった感じです。ただ完全に行かせたわけではなく、並走に近い状態に持ち込んだといったところでした。そして直線に入り軽く手が動き、ラスト400mほどでトップスピードに持ち込み、ラスト100mで突き抜けた。そんなレース展開で重賞制覇といった内容でした。
前走となった2歳新馬戦は稍重の中京競馬場ということもあり、上がり3Fが34.4といったタイム。参考にするの難しいタイムだったのでなんとも言えませんが、今回の上がり3F32.9は、トップスピード面においても期待できるし、またトップスピードを持続できる能力もあることがわかったのが収穫といったところでしょう。どちらにせよ、ローペースで好位置につけているとなった際は軸にしても面白い存在かなとも思えました。総合力で勝負しても十分に期待できるので、今後のフロンティアにも注目です。個人的には1800〜2000くらいがベストなような気もします。

ペースを読み違えたか!?ムスコローソ

まず不運だったのは1番枠引いてしまったことかなと思っています。内か外かと言われたら、この馬の脚質からいって外でノンビリ構えて空いたスペースから突き抜けるレースの方があっているのかなと思っています。
スタートは出遅れた感じですが、すぐにリカバーし体制を整えますが、先頭争いをしていた3番枠のテンクウが徐々にポジションを下げてきたことから、前塞がり状態となっていたムスコローソが行く内内では、必然的にテンクウに前から押し戻されポジションを下げざる得ない状況になってしまったという点が非常にもったい無いし不運といったところでした。
上がり3Fも33.7とごく平凡な上がりだったのでなんとも言えませんが、中盤のポジショニングが外に振られていたら状況もテンションも変わってくるのかな?とも感じています。
今回のレースでの収穫は、最内枠のムスコローソはバツに近い印になるのかなといったところ。逆に外に入った際は丸をつけておくべきかなと考えています。
あとは可能性として距離延長も考えるべきなのかなとも思えますね。

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