ビタミンは体内では合成されないので、微量の摂取で十分ですが毎日とる必要があります。不足すると正常な生理機能、物質の代謝、成長、生命維持に障害を来すので、欠くことができません。

ビタミンA欠乏症

ビタミンAが欠乏すると、皮膚や粘膜などの表面の上皮細胞が角質化して、肌荒れや肌のかさつきがおこります。
この上皮細胞は、身体の内部と外界の境目にあり、体内にウィルスや細菌が侵入してくるのを防ぐ、免疫力を保っています。
つまり、ビタミンAの欠乏によって、身体の表面にある免疫力というバリアーが弱くなるため、カゼをひきやすくなったり、皮膚炎や口内炎にかかることも多くなるそうです。

ビタミンB1欠乏症

ビタミンB1は、糖質が代謝されるときに必要な栄養素です。米を主食としてデンプンから多くのエネルギーを得ている日本人には、特に重要なビタミンです。不足すると、糖質がきちんと代謝できず『乳酸』などの疲労物質が体内に蓄積され、疲労感が強くなります。
そのビタミンB1不足が続くと、手足のむくみやしびれ、動悸、息切れといった症状が現れますが、このような症状を脚気呼びます。白米を主食にするようになった江戸時代末期から脚気が増え『江戸患い』と呼ばれていました。
食生活が豊かになり、副食からビタミンB1を摂ることができるようになってからは、すっかり姿を消したかに思える脚気ですが、現代でも菓子類やアルコールを多く摂り、外食の多い乱れた食生活を送っていると、脚気が起こりやすくなるそうです。

ビタミンB2欠乏症

ビタミンB2は、食品から吸収した栄養素から、エネルギーや身体の材料を作りだします。
特に肉類や植物油に含まれる、脂質の代謝に深く関わっていて、この脂質は、私達の身体の粘膜や細胞膜の材料にもなっています。
皮膚や粘膜は、ビタミンB2や酵素の働きによって、脂質から作り出されています。
ビタミンB2が不足すると、まず現われてくるのは、皮膚や粘膜のトラブルです。皮膚や粘膜の材料が不足しておこることで、いろいろなところに症状がでてきます。
口内炎、口唇炎、口角炎、舌炎、眼精疲労、目の充血
など、口、鼻、眼の他、肌あれや髪の毛が痛んで、ツヤがなくなることもあるそうです。

調理済みの食品やコンビニの弁当などで食事をすますことを続けているとビタミン欠乏の可能性が高くなるそうです。
偏った食事も良くないそうなので、バランス良く栄養をとって、元気に過ごしていきたいですね。

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