やはり荒れに荒れてくれた今年のCBC賞。1200〜1600mのレースとなると、単勝オッズは単なる数字にしかないということが今年のCBC賞でも証明されたレース結果だったのかなと思わせる内容でした。またこの時期特有の馬場状態。雨が降るこの季節のレースとなると、いつも以上に馬場も計算にいれた予想をしないとならないので、ただ単に紙面に載っている数字を見るだけではそうは勝てないのも、この時期特有のレースといったところですね。今年のCBC賞は、その馬場状態を読み間違えた人も多いのでは?

14年12月以来の重賞制覇!シャイニングレイ

1週間前の追い切りの映像をみていても、一際目立っていたのがシャイニングレイ。とても力強く、大きなストライプでしっかり前を向けて走っていたのが印象的だったこともあり、迷わず本命にしたのがシャイニングレイでした。結果は惨敗と終わった2年前の報知杯弥生賞では、今年の宝塚記念を制したサトノクラウンよりも人気オッズを集めたということだけに、高い潜在能力を秘めているのは競馬ファンから支持されているのは確かですが、ただ唯一の不安としては極端な距離短縮ということで、あまりにも未知数ということだけでした。
ここまでの戦績は6戦3勝の3-0-0-3。勝つか負けるかとハッキリしており、1着に来なかったときは掲示板にもかすらないことが多く、崩れやすい馬ということもあり1着予想の一点としか考えつかなかった感じでした。
レースはスタートで出遅れた感じで、本来キープしたいポジションからは程遠い後方からのスタートとなってしまいました。しかしこれが怪我の功名と言いましょうか、後半の伸びに繋がった好結果をもたらすこととなりました。
先行する集団ふぁかなりのハイペースでレースを進めてくれたことで追走するシャイニングレイもキツかったとは思うものの、その早いペースのまま直線に向けてギアを極端に変える必要もなく流れでトップスピードに持ち込むことがで、反応こそは遅かったものの、ラスト200mでググンと伸び、一気にまとめて抜き去り、見事に久々の重賞制覇となりました。
馬場状態も前日の雨のおかげで緩くなっていたのも大きく影響していたこともあり、全てがシャイニングレイに向いていたとも思えるレース結果でした。

1番人気伸び切らず!メラグラーナ

シャイニングレイとはうって違い、1週間前の追い切りを見る限りあまり調子が上がっていなそうな印象だったメラグラーナでしたが、強さはホンモノということで、ある程度の上位に食い込むか?と思ったのですが、やはり昨日のような馬場状態であっても、この馬にとってはバツを付けても良いということが証明できたレースでした。もちろん、これに当てはまるのは重度レースのように強敵が揃う場合に限りますが、超高速馬場状態ではないと、メラグラーナの本当の良さを引き出すのが困難なのが重々わかったレースでした。
まるで高松宮記念の再現VTRで見ているかもようなレース展開で、先行集団がグイグイとレースを引っ張りハイペースとなった時点でメラグラーナの末脚は削がれ、さらに若干足場の悪い馬場状態とくればノーチャンス。結局、直線も伸ばしきることができず、むしろ後退しての10着フィニッシュとなってしまいました。16戦7勝の7-1-0-8と数字上でも勝つか負けるかといった内容を続けているので、今後もパンパン状態の高速馬場以外は外しても良いのかなと感じさせるレース結果で終わりました。

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