今週末はラジオNIKKEI賞数少ない福島競馬場にて開催される重賞レース。前回は4月22日に行われた福島牝馬ステークス。ヴィクトリアマイルの前哨戦として存在しているこのレースでは、吉田隼人鞍上のウキヨノカゼがフロンテアクイーンとクインズミラーグロとの競り合いでクビ差で勝利。とても熱い戦いとなりましたね。ちなみに福島牝馬ステークスで勝利したウキヨノカゼと吉田隼人騎手コンビはその後本戦のヴィクトリアマイルに出走もアドマイヤリードに惨敗の9着と沈んだ結果に終わっています。
さて話は戻し、今週末はラジオNIKKEI賞。福島競馬場にて開催される重賞レースは、先にご紹介した福島牝馬ステークスに、今回ラジオNIKKEI賞、来週行われる七夕賞、そして福島記念の4レースのみ。以前はこれに福島大賞典とカブトヤマ記念がありましたが廃止となっており、今週末は貴重なレースに地元ファンは湧くことでしょう。ちなみに個人的な感想になりますが、このラジオNIKKEI賞が始まると、いよいよ夏競馬がスタートしたなと思ってしまいます。前年度の勝者はゼーヴィント。その後、福島記念にも出走し2着、そして今年はアメリカジョッキーCに出走。リアファル、ミライヘノツバサ、シングウィズジョイ、ワンアンドオンリーなど、錚々たるメンバーが集まったなかで結果は2着。まさかのタンタアレグリアとの叩き合いに負けてしまった結果に終わったゼーヴィントは、今年のラジオNIKKEI賞を回避し、来週の七夕賞に出走予定。となると、前回王者不在となる今回のレース。どの馬が優位に立ち勝利を収めるのでしょうか。以下が出走予定馬です。

ウインガナドル
エスティーム
クリアザトラック
グランドボヌール
サトノクロニカル
セタブリランテス
ニシノアップルパイ
ハムレット
バルベーラ
ビービーガウディ
マイネルスフェーン
マイブルーヘブン
ライジングリーズン
ロードリベラル

以上、14頭の戦いです。

今のところ1番人気も高速馬場だと不安もあり!?サトノクロニカル

このメンバーで見る限り、やはち目立つ存在はサトノクロニカルになると思います。
ハーツクライ産駒らしく、長い末脚で勝負できているところは強調して良い部分と思っています。ここまでの戦績も5戦2勝の2-3-0-0と100%の連対率ということで安定感は抜群。今回も、この戦績が考慮されてか今のところの1番人気を集めているサトノクロニカルです。
前走の白百合ステークスこそがまさしくハーツクライ産駒といった感じで、最終コーナーを曲がり直線を向いてからのトップギアに入るまでの時間がかかり、それでもラスト200mで伸びるところなんかはハーツクライを思い出させるような走りだったというイメージ。3歳ということでまだまだ成長段階にあるなかでの前走の白百合ステークスの勝ち方は非常に楽しみな結果でした。
今回のラジオNIKKEI賞で、そろそろ重賞タイトルを獲ってもおかしくない実力はつけてきているとは思いますが、メンバー内でも末脚が鋭い馬も何頭か存在しているため、前走のように直線でヨーイドンとなったときに反応が悪ければ差し切れない可能性の秘めているのは確かです。大崩れをするようなタイプではないので連対すると思って良い一頭かと思います。

個人的には本命!クリアザトラック

ディープインパクト産駒のクリアザトラック。今回のラジオNIKKEI賞は、ディープインパクトvsハーツクライと思っています。もっとわかりやすく言えば、クリアザトラックvsサトノクロニカルといったところでしょうか。
毎日杯では相手が強敵すぎたのかな?という点も踏まえて考えるとよくやったとも思えるレース。
スタートは4番枠から順調に飛び出し、3番枠のアルアインと併走するかたちでレースにはいるが、徐々に下げてアルアインの後ろをキープ。1キロ過ぎたところから腕が動きアルアインの前に出してのロングスパート。最後の直線ではアルアインと再び併走するも、やはり対アルアインとなると基礎スピード面ではかなりの目劣りがあり、徐々に離されていくかたち。この時点から動きも止まり電光掲示板を確保するのが精一杯といったところ。プラチナムバレット、サトノアーサー相手によくやったとも思える走りでした。そこを考えた場合、今回のラジオNIKKEI賞も同じ策を適用しても間違いではないのかなz。とも思っています。コースが小回りとなるので極力内内でロスなく進めたいところ。番手を落とした場合、内につけると揉まれてしまい、出したいところで出せなく末脚が削がれるのであれば、あえて先行し好きな道で走らせた方が結果は出ると感じています。今回併走する相手がサトノクロニカルだとしても、アルアインに比べれば緩い場面もあるのがサトノクロニカル。クリアザトラックが初重賞制覇ということも十分に考えられるところでしょうか。

レースの鍵を握る存在!ライジングリーズン

先日の宝塚記念大敗を喫したキタサンブラックと同じ父・ブラックタイドの血が流れているライジングリーズン。ここまで5戦3勝の3-0-0-0と、勝つか負けるかの白黒がはっきりしている戦績です。勝ち鞍は2歳新馬、フェアリーステークス、アネモネステークスの3戦。フェアリーステークスではNHKマイルを制したアエロリットかわしての勝利と、フェアリーステークスのように緩んだレース内容になり、瞬発力というよりもロングスパート勝負に持ち込めた場合に今回のラジオNIKKEI賞での勝利も見えてくるタイプなのかな?と感じています。
もともとの基礎スピードがあるわけではなく、正直、今回のラジオNIKKEI賞は3コーナーからのロングスパート。というよりも、ここはブラックタイド産駒ということで何かに突起したレース内容よりも総合力で勝負してほしいところです。
再び大物食いなるか、楽しみです。

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