NBAもオフに入りしました。
その中で、今回NBAでは初めてMVPなどの個人賞の発表を、会場で行うこととなりました。
昨シーズンまでは各アウォード受賞者をそれぞれ単独で発表していました。その時期はプレーオフ期間中であったので、ホームコートのファンの前でMVP受賞トロフィー貰ったりと、それはそれでよかったのですが、今回のように会場に各受賞者が同時に発表・表彰されるのも、それはそれでまた良いもんでした。
各受賞者を少しご紹介。

MVP・ラッセル・ウェストブルック

今シーズンのMVPは、オクラホマシティ・サンダーの、ラッセルウェストブルックが初受賞。
その他の候補者は、ヒューストン・ロケッツの、ジェームス・ハーデンに、サンアントニオ・スパーズの、カワイ・レナードでした。

シーズンMVPは、どのスポーツでも、チーム成績が反映されますよね。それを考えれば、ロケッツのハーデンか、スパーズのレナードなんですが、今シーズンのウェストブルックの個人成績が群を抜いていました。

シーズン成績で、得点・リバウンド・アシストで、2桁を残すトリプルダブル。長いNBAの歴史の中でも史上2人目の快挙達成。得点に関しては得点王を取る活躍でした。
チーム成績も西地区6位でしたが、シーズン前はプレーオフも危ぶまれたいた戦力で、6位でプレーオフ進出は、ウェストブルックの力無くしては無理だったでしょう。

ハーデンとレナードからすると、今シーズンは運がなかったということでしょうか。

最優秀コーチ賞・マイク・ダントーニ

今シーズン最も優れたヘッドコーチに与えられる賞ですね。
単純に優勝したチームのヘッドコーチが選ばれるわけでもなく、その戦力でよくこの成績を残せたな。って監督が選ばれたりする事もあります。

今シーズンの最優秀コーチ賞は、ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニです。

ロケッツのヘッドコーチ就任1年目で昨シーズンの41勝から、14勝上積みして55勝を今シーズンあげた手腕だけではなく、MVPの最終候補に残ったハーデンをシューティングガードから、ポイントガードにコンバートさせ、ハーデンの選手としてのレベルをワンステップあげたのも、要因の一つではないでしょうか。

元々オフェンスのコーチングに定評があり、ロケッツのオフェンス力を底上げしました。あとは、このオフェンス力を昇華させてファイナルまで突き進むのか、ディフェンス力をあげていくのか、来シーズン以降のロケッツに注目です。

最優秀守備選手賞

次は、最優秀守備選手賞です。
その名の通り、今シーズン最も守備が良かった選手に贈られる賞になります。

こちらの賞を獲得するのに有利なのが、背の高い選手ですね。やはり、リバウンド・ブラックといった数字が残る成績を残しやすいのが、インサイドプレイヤーですからね。

ただ、2004年インディアナ・ペイサーズのロン・アーテストが、この賞を獲得してから、少し風向きが変わりましたね。
アーテストは、スモールフォワードの選手で、相手エースをディフェンスする事が多く、その役目を全うするディフェンス力もありました。リバウンド・ブラックといった数字は、背の高い選手に劣るものの、そのディフェンス力が評価されて受賞しました。
ここから、インサイドプレイヤー以外でも評価されだしてきて、ここ2年は、サンアントニオ・スパーズのカワイ・レナードが受賞。この選手もインサイドプレイヤーではないですね。

前置きが長くなりましたが、今シーズン受賞したのは、NBAを制したウォリアーズの、パワーフォワードのドレイモンド・グリーン。
2年連続NBA最優秀守備選手賞2位に選ばれるほどの好ディフェンダーが念願の初受賞です。

チームには、カリーにトンプソン。そしてファイナルMVPを獲得したデュラントと、どのチームにいってもエースを張れる選手がいますが、そんなウォリアーズの魂・核と言われるグリーンが、この賞を受賞したのは、本人だけではなく、チームにとっても喜ばしいことではないでしょうか。

ディフェンスだけではなく、数字に残らない体を張ったプレーでチームを支えているグリーン。
スター軍団と言われるウォリアーズですが、グリーンはドラフト2巡目全体35位での指名されたプレイヤー。
ここから、今の地位まで登りつめたのは、勇気づけられますね。

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