先週末は北海道が熱かった。元JUDY AND MARYのボーカリストのYUKIさんの出身地でもあり、日本を代表するロックバンドのGLAYの出身地でもある北海道函館市。毎年一戦だけ行われるものといったらプロ野球公式戦。一昔前までは読売ジャイアンツが訪れていたこの地に、現在君臨している北海道日本ハムファイターズ。その北海道日本ハムファイターズのプロ野球公式戦が行われた??
いやいや違います。先週末は、こちらも一年に一回のみのJRA重賞レース「函館スプリントステークス(G3)」が開催され、北海道民をはじめ、全国競馬ファンを熱くさせてくれました。昨年は大いに荒れた函館スプリントステークス。今年はどんな結果となったのでしょうか?

牝馬がやってくれた!ジューヌエコール!

昨年は3歳だった牝馬・ソルヴェイグが1.07.8のコースレコードで優勝しました。
そのコースレコードを1秒も上回る1.06.8スピードで見事1着となったのは、またしても3歳牝馬のジューヌエコールでした。昨年から強さは要所要所で見せていたジューヌエコール。2歳女王を決定する阪神ジュベナイルフィリーズでも4番人気をつけるほどの実力馬。結果はソウルスターリングに惨敗の11着と大いに沈んだ内容ではあったものの、収穫はあり、結局スタミナ面に不安といった感じでした。翌フィリーズレヴューでも3番人気をつける実力馬だけにどうしても勝ち切れないでいました。
そして距離をスプリント路線に変更して出走した今回の函館スプリントステークス。初めての距離ということもあり不安はありました。
レースは予想どうりに強い馬が先行するかたちとなりました。
昨年の2着馬のシュウジは昨年同様に先行レース。そして一気にハナに立ちレースを引っ張るかたちとなりました。
超高速馬場状態となった今回のレースは、正直基礎スピード自体はそこまで早くないジューヌエコールだったので不安はあったものの、斤量が50キロとノボバカラの57キロに比べて7キロももディスアドバンテージ。結果的に斤量50キロが実を結び、ラスト400mでセイウンコウセイに詰め寄られるものの、一度もセイウンコウセイに並ばせることもなく、ラスト200mで突き抜けて、終わってみれば2着馬に2馬身以上もの大差で圧勝。遂に重賞馬の仲間入りとなりました。鞍上の北村騎手もフィリーズレヴューの時に掴んだらしく、ついて行ければ最後は突き抜けると感じていたように、最後は圧巻の強さでした。次走も期待できそうな勝ち方とタイムでした。

G1馬セイウンコウセイ!その結果とは!?

完全にスプリントの王者が欠けている現在の1200m路線。そうなると、どうしても期待を集めてしまうのは高松宮記念で勝っているセイウンコウセイとなりました。
高松宮記念ではレッドファルクスにレッツゴードンキといった超強力馬がいる中、彼らを制して勝っているので強さは本物?それを証明するためにも、どうしても勝っておかなければならないレースでした。
スタートはまずまずで、ハナを行くシュウジを外から着いていく展開となりました。
どんどんぺーすを引き上げるシュウジに対して食らいつくかたちとなり、3コーナーでシュウジを交わし、少し外に押された状態で直線も、前半のペースで末脚を削がれた状態で、最後はハナに立ったジューヌエコール、更には外からキングハートにも交わされ、結果は4着。G1馬として挑んだ今回のレースは、連対に入ることなく終了してしまったレース結果となってしまいました。
超高速馬場に加え、超ハイペースとなった今回のレース。悪い条件が重なったレースだったのかな?と感じ、以後、セイウンコウセイに着目するときは道悪状態にするべきと感じたレース内容でした。

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