ヌービルが逆転勝利で今シーズン2勝目!

WRC第5戦ラリー・アルゼンチンは、すべての競技が終了し、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが劇的な逆転勝利で今シーズン2勝目を飾りました。前日まで首位を走っていたMスポーツのエルフィン・エバンスはわずか0.7秒差で2位。3位にはMスポーツのオット・タナクが入っています。

次戦から世界ラリー選手権はヨーロッパラウンドへ舞台を移します。第6戦となるラリー・ポルトガルは5月18日〜21日、北部のポルトを中心に開催されます。

その差は僅か0.7秒!最終ステージで逆転劇!

前日までトップを走るエバンスが最後までリードを守り切るのか?それとも怒涛の追い上げを見せるヌービルの逆転優勝か?わずか11.5秒という1、2位の争いに注目が集まりました。

最終日はわずか3ステージ。この3ステージの記録ですべてが決まります。そのオープニングステージとなったSS16「エル・コンドール」は巨岩が転がる月面のような景観の名物ステージ。ここでヌービルは2番手のタイムを叩き出し、エバンスとの差を11.5秒から9秒に縮めました。

続くSS17では、ヌービルがステージのベストタイムで、さらに差を詰めます。首位のエバンスはステージ2番手のタイムながらも、エンジンのオーバーヒート症状が響き、ヌービルに一気に差を詰められました。二人の差はたったの0.6秒!もう、この差は無いようなもの。どちらも最終ステージでベストを尽くしかありません!

そして迎えた最終ステージのSS18で、先にスタートしたのは追いかけるヌービル。ここで、ヌービルがステージのベストタイムを叩き出して、エバンスにプレッシャーをかけます。少しのミスも許されない首位のエバンスでしたが、ステージ途中の橋の欄干に接触したことでタイムロス。記録はヌービルから1.3秒遅れのステージ2番手のタイムでした。

WRC - 2017 Rally Argentina - Day 4 part 2 - YouTube

出典:YouTube

そして、これによりヌービルがエバンスを僅か0.7秒上回り、逆転優勝!先の第4戦「ツール・ド・コルス」に続く優勝を飾りました。開幕から2戦続けて、リタイアしたヌービルは、ここにきて強さを発揮してきましたね。

また、2日目から首位を走っていたエバンスですが、最後の最後に僅か0.7秒まくられるという悔しい2位で、初優勝を逃しました。マシントラブルに見舞われながらも、粘り強く走ったエバンスでしたが、最終ステージでの橋の欄干への接触が悔やまれるところ。しかし、今回のレースを糧に次のポルトガルでの活躍も期待できそうですね。

WRC - YPF Rally Argentina 2017: Aerial Special - YouTube

出典:YouTube

トヨタ、安定した走りで2台が完走!!

ラリー・アルゼンチンでは、荒れた路面や気温により、厳しい条件の中でのレースとなりましたが、トヨタのヤリスWRCは安定した走りを見せ、ラトバラは5位、ハンニネンは7位と、2台揃って完走してポイントを獲得しました。

ラトバラは最終のSS18のパワーステージでも5番手でポイントを獲得し、ドライバーズランキングの2位を堅守しています。

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