完璧なピッチング

ニューヨークヤンキースに所属する田中将大選手が日本時間28日にレッドソックス戦に登板し、9回を97球3安打無四球無失点の完璧なピッチングで今シーズン3勝目をマークした。
メジャーリーグでの完封勝利は2014年5月14日以来となる実に3年ぶり。田中選手自身、今シーズン3試合連続で勝利投手となり、3勝1敗と好成績を残している。
ヤンキース投手では宿敵レッドソックスに対し、無四球完封勝利は2001年のマイク・ムッシーナ選手が記録した以来で実に16年ぶりの快挙となった。
この勝利でヤンキースはこれで2連勝となった。

圧巻なピッチング

今日のピッチングが実に圧巻なピッチングだった。
試合後のインタビューで田中選手は、「すべての球種が良かった」と話す通り、スライダー、決め球のスプリットを低めに集め凡打の山を築いた。
9イニング中4回の三者凡退と、5回から14者連続で凡退に打ち取るなどレッドソックス打線を寄せ付けなかった。
味方打線も4回にホリデー選手の犠牲フライで先制点をあげると、9回に2点を追加し、田中選手を援護した。
田中選手が投げた97球のうち72球ストライクを取るなど、制球に関しても圧巻なピッチングを見せてくれた。
ヤンキース監督のジラルディ氏も賞賛しており、「ボストンのこの球場でこの優れた打線相手に完封するのは大変難しいこと。本当にいい投球だった」と話している。

サイ・ヤング賞有力候補

田中選手は昨シーズン31試合に登板し、14勝4敗で、リーグ3位となる防御率3.07をマークしている。今シーズンは開幕投手に指名されるなど首脳陣からの信頼も厚く、今やヤンキースのエースにまで成長。
地元紙NY紙では、田中選手の特集が組まれ、「しっかり自信を見つめた上でマウンドに立てている。その日の調子に基づいたピッチングができる投手」と賞賛。
昨シーズン序盤は好投しながらも勝ち星がつかない試合が続いたが、昨シーズン、田中選手が登板した試合は23勝8敗と大きく勝ち越している。
また、メジャーリーグ通算で39勝16敗と実に勝率7割越えを誇っており、地元紙NY紙は今シーズンのサイ・ヤング賞有力候補として田中選手の名前をあげている。
今シーズンは開幕戦に黒星を喫したものの、その後は立ち直り、現在3勝1敗と好成績。今シーズンの飛躍と日本人初のサイ・ヤング賞獲得の期待がかかる田中選手。今シーズンのさらなる活躍に期待したい。

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