前哨戦

ここまで阪神大賞典、日経賞、大阪杯の熾烈なトライアルレースで結果を出してきた競走馬が集まる天皇賞・春。それぞれの前哨戦を振り返って見ましょう。

阪神大賞典勢! トーセンバジルも侮れない!

阪神大賞典では、サトノダイヤモンドが、シュヴァルグランを1馬身半差で制し圧勝。以下、トーセンバジル、タマモベストプレイ、ワンアンドオンリーも善戦したものの、前2頭にが力及ばず。3000mの距離適性であることを証明したサトノダイヤモンドとシュヴァルグラン。次ぐトーセンバジルも上がり3ハロンを見ればサトノダイヤモンドに続く2番目のラップタイム(35.8)を叩き出し4コーナー通過を7番手から巻き返した差し脚を見せているだけに、今回の天皇賞・春でも侮れない存在でしょう。

日経賞勢! あの二頭に割って入るのはやはり・・・

日経賞では、遅咲きシャケトラが、ミライヘノツバサを3/4差の叩き合いを制し優勝。
距離は2500mと天皇賞・春に比べて3ハロン以上短いものの、中山競馬場の上がり3ハロンを35.0と、日経賞に出走したメンバーで1番のラップタイム。8番手から見事な差し脚でアドマイヤデウス、レインボーライン、ゴールドアクター、ディーマジェスティ、ヤマカツライデンを制しました。
この日の1番人気を付けたのはゴールドアクター。結果は後半伸びることなく5着フィニッシュでしたが、それは単なる調整不足だったことも影響とのこと。今回は一度叩いて引き締まった状態での出走となるので、日経賞のようにはいかないはず。昨年の有馬記念のように、サトノダイヤモンドとキタサンブラックに割って入れる実力を兼ね備えているのはゴールドアクターでしょう。再度金色に輝くのか?

大阪杯勢からは、ただ一頭のキタサンブラック!

大阪杯からはキタサンブラックの一頭のみ。このレースで今年のキタサンブラックも強いことを証明しました。もともとが逃げ馬に特性を持っている脚ですが、このレースはマルターズアポジー、ロードヴァンドール、サクラアンプルールと逃げ馬が多いなか、無理にハナを取りに行かず、4番手と先行馬のレースが出来ることを証明。更には、ステファノス、マカヒキ、ヤマカツエース、アンビシャス、サトノクラウンといった強馬たちを退け圧巻の1着。強い競馬が出来るようになったキタサンブラックにも注目です。

この距離を走りこなせるのは!?アルバートにも期待です!

東京競馬場 芝3400mのダイヤモンドステークスで見事な走りを見せつけたのがアルバート。距離を伸ばしたことにより開花したアルバートは、ダイヤモンドステークスの3400mを苦ともせずに、上がり3ハロン33.4と、ただ一頭だけ眼を見張るような脅威の追い込みを見せつけ、1馬身差で勝利しました。天皇賞・春の距離は3200m。コースは違えど早めに反応させ仕掛ければ、もしかしたらもしかするかもと期待してしまいます。
懸念材料は基礎スピード面と騎手ですね。ここまでムーアが騎乗すると結果を出している状況です。今回は川田騎手。上手く乗りこなせるかが見ものです。

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